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2010年6月12日 (土)

来日舞台 Dream Girls

来日公演 ミュージカル Dream Girls

 

映画版でジェニファ・ハドソンの圧倒的なまでの存在感に見事にノックアウトされてしまい、その後もDVDやサントラをちょこちょこと観たり聞いたりしていた『ドリームガールズ』。

全米ツアーをしていて、NYのアポロシアターでも上演されるというのを聞いて観てみたいなぁと思っていたところに、なんとその舞台がそっくりそのまま来日するという言うではないですか!

そんなわけで5月26日の水曜に渋谷のオーチャードホールでの来日公演を観に行ってきました。

ストーリーは映画版とほとんど同じでしたが、舞台と映画を比べると断然舞台版の方が面白かったという感じでした。

この舞台、まず面白かったのがセット。巨大なLEDパネルが設置されているだけなのです。そこに様々な映像や光が映し出されるだけのシンプルなものなんですが、それでいてとてもゴージャスな演出もされたりして、なんとも華やか。

そして、この巨大パネルを見事に動かすことで冒頭のオーディション場面の舞台上と舞台袖(裏)を交互に見せていく演出がなんとも巧みで非常に面白かったです。舞台のシーンでは我々観客がそのまま舞台の客になるというのも舞台に参加してるような気になってなかなか楽しい。ジミーが「アリガト~」と日本語で連発してくれたのも愉快でした。

カメラを使って舞台上の俳優さん達を撮影したものをパネルに大写しにしたりもしていて、TV局での撮影シーンなんかもなかなか面白い感じで演出してました。

そして、映画でも思ったことなんですが、この物語の主役はディーナではなくてやはりエフィなんですよね。冒頭からラストまで、夢に溢れた少女が成功をつかみかけ、挫折し、そして再び立ち上がるまでの姿が非常に感動的に描かれています。映画では、下手にビヨンセを持ってきてしまったがためにディーナ中心に物語を描こうとしていて、結果、その辺のバランスが崩れてしまっていたんだなぁというのを強く実感しました。

この回のエフィは代役の方だったらしいんですが、それでも圧巻の歌唱力で、1幕終盤で自分の思いを切々と歌い上げる"And I'm telling you I'm not going" は鳥肌もの。映画のジェニファ・ハドソンも最高に良かったけど、この舞台もそれに負けない感動でした。

一方のディアナ。演じていた女優さんはアメリカンアイドルのファイナリストらしいんですが、高音が全部裏声で上に抜けてしまっていて、歌詞が不明瞭なばかりか、音も聞こえなくってしまうことが多くて、Dreamsとしてデビューしてからカリスマ的な人気を得ていく部分の説得力がちょっと弱かったかなぁと。テーマ曲的なDream Girlsもサビが全く盛り上がらなかったですし。やっぱり映画のビヨンセはカリスマ性もあったし、歌もうまかったんだなぁと。

でもって、映画では割と地味な役どころだった3人目の仲間であるローレルが思いのほか良かったです。結構彼女にスポットがあたる部分も多かったし、要所要所でしっかりと存在感を出していて、歌もしっかりとしていたし、かなり好印象。

 

あと、好きだった曲は演出を含めて、Step into the bad sideですかねぇ。この曲は映画版の時から好きなんですが、カッコイイよね。ダンスも良かったです。

 

さて、来日ミュージカル、次は8月のIn the hightsですね!チケット確保済みなので楽しみです☆

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