映画「下妻物語」
下妻物語 日本 2004 2004年5月公開 DVD鑑賞 |
ちょっとした機会があって未見だった作品を鑑賞しました。
ちなみに原作は既読です。(原作感想コチラ)
ロココ精神を愛し、ロリータファッションに身を包む高校生、桃子は洋服代を捻出しようと、かつて父が売っていたパチモンのブランド商品をネットで売りに出したところ、近所に住むヤンキー少女のイチゴと知り合う。茨城県の下妻市を舞台に全く異なる世界に暮らしていた2人の少女が奇妙な友情を育んでいく物語。
これは、原作の持っていたポップな文体による世界観を見事なまでに映像化していて、まれに観る小説の映画化の成功例と言って良いのではないかと思います。中島監督の作風と原作との相性がとにかく抜群。
あと、なんといっても深田恭子の使い方が上手い!フカキョンは決して演技が上手いとは思わないけれど、彼女にしか出せない独特のオーラがあって、そこを上手く引き出してやると、とっても良い女優さんになりますよね~。『富豪刑事』とか『未来講師めぐる』とか、大好きでした。
土屋アンナも微妙にツンデレな感じのヤンキーさんがとっても良くて、2人を見ているだけでも楽しめちゃいますね~。
中島監督は、テレビドラマのときも映画のときも、体調が悪い時に観たら確実に疲労困憊するであろうくらいに、ハイテンションで、ポップで派手で、彩り豊かな演出が目立ちますが、この作品も時折、やり過ぎではないかと思う部分があったものの、中島ワールドをたっぷりと楽しむことができました。
やっぱり俳優陣がみんな上手いよね~。脇役の一人一人から目が離せない感じが良い。
ストーリーは、おおむね原作通りでしたが、イチゴがモデルになるエピソードが微妙にカットされていて、そのせいで終盤の展開がやや強引になってしまったかなぁという気も。2人の友情を感じさせてくれる部分なだけにちょいと残念。
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