映画「かえるくんとマックス」
kikkerfril オランダ 2009 日本未公開 DVD鑑賞 |
レンタル店で何気なく見つけてオランダの子供映画ということでどんなものかなと気になった1本。
主人公は6歳の少年マックス。兄のヤヌスが扁桃腺の手術をすることになりマックスは動物の世話をするのが好きな祖母の家で過ごすことになる。入院前に兄が、手術の後にカエルの卵を飲まなければ声が出なくなってしまうと告げた言葉を真に受けたマックスは兄のためにカエルの卵を探し始める。
町でたまたま出会った少女イエッサに、マックスは自分が孤児であると嘘をつき、2人は一緒にカエルの卵を探し始めるのだが・・・
なんというか、とっても素朴な映画でした。
マックスの祖母が暮らしている田舎町は自然に溢れていて、幼いマックスは物おじせずに、昆虫や、野生の動物たち触れ合っている姿がとてもすがすがしかったですね。兄の言うことも真に受けてしまうし、自分でついた嘘に苦しめられるし、幼いマックスのまっすぐすぎるくらいの純粋さがとにかくまぶしい。
映像も今時の映画という感じではなくて、演出なども含めて、映画の作り方もとにかく素朴。
子供向きの映画ということで歌って踊ってという楽しいシーンも沢山あるんだけど(やや退屈なところもあったけど)、その歌や踊りもとても素朴でとにかく全てが幼いマックスの純粋な視点で描かれた映画という感じでしたね。
見ていて面白かったのが、マックス少年の行動が、その瞬間その瞬間に目に付いたもの次々と心奪われてしまって、脱線に脱線を繰り返すところ。会話の途中でもなんでも気になるものが目についてしまったら、もう気持ちはそっちにしかなくなってしまうのですよ。
ストーリー自体は本当にシンプルなんだけど、マックスの出会うキラキラとした世界を彼の視点で我々も一緒に楽しむことのできるなかなか面白い作品だったと思います。
ただ、今時の子供がこういう映画にどれだけ心躍るのかってのはちょっと気になるところ。
でもって、この意味不明な邦題は一体・・・
「かえるくん」って何?
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