映画「ゼロの焦点」
ゼロの焦点 日本 2009 09年11月公開 DVD鑑賞 |
昨年の公開時にTVなどでのプロモーションを見てちょっと気になっていた1本。過去に何度も映像化されている作品ですが、原作も未読だし、映像化されたものも観たことがないので、初「ゼロの焦点」でした。
禎子(広末涼子)は鵜原憲一(西島秀俊)と見合結婚をするが、新婚旅行から戻って間もなく、仕事の引き継ぎのため、金沢へと向かった憲一が失踪してしまう。
憲一を探し禎子も金沢へと向かい、そこで、自分の知らなかった憲一の過去を知るのだが・・・。
この物語にふれたのが初めてだったこともあり、事件の真相など結構新鮮に面白く観ることができたんですが、その一方で、何故この作品を今映画化したのだろうかという疑問も。
松本清張の生誕100周年ということで映画化されたのは分かるんですが、ここで描かれる価値観は現代とは結構違う部分もあるし、女性たちの地位の向上までの厳しい道のりがあったことも分かるんですが、それを2009年に映画化するにあたって、現在の我々にもっと何らかのメッセージを投げかけてくれる作品であって欲しかったかなぁと。何度も映像化されているのだからこそ、もうちょっと新しく映像化することの意義を感じたかったです。
あと、謎解きの爽快感がもうちょっと欲しかったかなぁ。
の
女優陣の競演が話題の作品でもありましたが、3人の女優さん達はそれぞれに魅力的でしたね~。木村多江はいつもながらに薄幸な役どころですが、安定した演技は流石のもの。広末涼子は、頑張ってるのが伝わってきて自分は割と好感を持って観ることができましたね。中谷美紀の存在感はコメントの必要なしですね~。
映像もなかなか見ごたえがあって良かったと思うので、それだけに、上述の点の物足りなさを強く感じてしまったかなぁと思います。
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