映画「抱擁のかけら」
los abrazos rotos スペイン 2009 2010年2月公開 DVD鑑賞 |
公開時から気になっていたスペインの巨匠ペドロ・アルモドバル監督作品。
かつて事故で視力を失った脚本家のハリー・ケイン(ルイス・オマール)は、古い知り合いである実業家のマルテルが亡くなったことを知り、時を同じくして、マルテルの息子が彼のもとに脚本を依頼しに訪れる。
14年前、マルテルの愛人であった女優志望の美女レナ(ペネロペ・クルス)はかつてマテオという名で映画監督をしていたハリーの作品の主演女優に抜擢され、マテオはレナの美貌にひかれていったのだが・・・
ミステリ調の展開に途中までは、物語がどのように展開するのかが全く読めなかったので、結構面白く観ていたんですが、最終的に、三角関係のドロドロ恋愛の行く末を描くところで落ち着いてしまったので、物語的にはそこまではまることができなかったかなぁ。
ま、でもこの物語でラストまでしっかり惹きつけられたのも事実なので、映画としてはよくできているのかもしれません。雰囲気はとても良かったし。
でも、ペネロペ・クルスの魅力が今回はそこまで引き出されていなかったように思う。
マテオをずっと支えてきたジュディットとの関係のほうが物語としては面白くて、短い描写の中にうかがえる彼女の人生の様々な葛藤が胸にせまりました。
で、事故の真相が微妙にすっきりしなかったですよね。自分としては、彼女は実は生きてる説も結構有力なのではとか思ってたんですけどねぇ。
てか、息子が過去も現在も気持ち悪いっすよ・・・。いくら父の頼みだからとは言え、ずっと撮影とか本人は何をおもってやっていたんですかねぇ。そして、読唇術の女性が出てきましたが、マイク付きのカメラじゃなかったんですかねぇ。カメラとの距離があったから音声が拾えてなかっただけ!?
ラスト、マデオがレナの美しさを自らの手で再び蘇らせようとしましたが、正直、あの映画の良さはよく分かりませんでした・・・。
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