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2010年8月11日 (水)

映画「ぼくのエリ 200歳の少女」

 

Låt den rätte komma in

スウェーデン

2008

10年7月公開

劇場鑑賞

スウェーデンのベストセラー小説「モールス」を本国で映画化した作品。ハリウッドリメイクも決定しているらしいです。北欧関係の仕事をしている友人がオススメしていたので楽しみにして観に行きました。

主人公は12歳の少年オスカー。学校でいじめられているオスカーは、家で殺人事件の新聞記事をスクラップし、ナイフを振り回してはストレスを解消していた。あるとき、マンションの隣の部屋にエリという少女が父親とともに引っ越してくる。夜中にだけ外に出てくるエリと出会ったオスカーは彼女に恋心を抱くようになる。

しかしエリは人間の血を欲するヴァンパイアで、彼女の父は彼女のために殺人を繰り返していた・・・

ヴァンパイアの少女といじめられっ子の交流を派手に盛り上げることなく抒情的に綴った作品で、ところどころホラー映画な場面もあったんですが、雪のスウェーデンの映像とその空気感にマッチした哀しい愛の物語はなかなか面白かったです。

なんとなく全体に説明不足な作品で、オスカーの家庭のこととか、ヴァンパイアのこととか、観ながら自分で判断してくださいという感じの作りなんですが、映像が奇麗なこともあって、余計な説明がないのもかえって好感。

映画を見ていてものすごい突っ込みたかったんですが、エリの父はミスを連発しまくってるんですが、それまでは上手くいってたのに、何故あそこに引っ越してから急に失敗続きになったんですかねぇ。てか、どう考えても、目立ちすぎだろ!な手段がちょい気になる。

ふと思ったんですが、エリの父とされていた男は普通の人間っぽかったんだけど、もしかして、彼はオスカー同様に若いころにエリに恋をして行動を共にしていたのでは・・・。そうすると、オスカーも将来的に同じ運命をたどる可能性があるってことですよね。彼女は、数十年ごとに自分のために働いてくれそうな若い少年をたぶらかすヴァンパイアなのでは、とかいう感じもして、そうすると、これは淡い初恋物語でもなくなってしまい、美しきヴァンパイアに目をつけられてしまった気の毒な少年を描いたホラーになってしまうのではないかと。30年くらいしたら、オスカーがあの父親の立場になるんだろうなぁ。本当に好きならば、相手もヴァンパイアにしてしまえばいいんだし。

あと、エリが自分は女ではない的な発言をしてたんですが、もしかして、これってそういう方向の物語なのか!?父親の友人もなんかあやしげだったし、オスカーが微妙にフェミニンだし。でもタイトル「200歳の少女」だしなぁ。

とかなんとか思っていたら、どうやら劇中でぼかしの入っていた箇所にその秘密があったらしい。むむむ、そうなってくると、見た目以上にずっと奥深いのか!?

他にも、ストーリー上の疑問点も多いので、なんとなく面白そうな原作も機会があったら読んでみようかなと思います。

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コメント

初めまして。
私も昨日、観てきました。
エリの“父親”がミスを連発したのは、エリの心がオスカーに向いているのを悟り、見捨てられないよう功を焦った結果かな?と私は思ったのですが、様々な解釈が可能ですね。原作未読なので、読むと違った印象を受けるかもしれません。

では、お怪我、お大事になさってください。
余談ですが、私も『観光』を楽しみにしています。

投稿: fennel | 2010年8月12日 (木) 12時35分

>fennelさん

コメントいただきましてどうもありがとうございます。

なるほど、オスカーの登場で
自分が捨てられるかもしれないということを感じていた、
というのはあるかもしれませんね。
このあたりは原作を読めばもう少し書いてあるんでしょうかね。
他にも説明不足な感じのところがあったので、
やはりいつか原作を読んでみたいです。

また、温かいお言葉をいただきまして
どうもありがとうございました。

最近、海外文学の文庫化は注目作品が多いですが
「観光」の文庫化はその中でもとりわけ嬉しいです。
25日の発売日が待ち遠しいですね。

投稿: ANDRE | 2010年8月13日 (金) 00時46分

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