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2010年8月14日 (土)

映画「ワイルド・ガール」

 

Wild Child

2008

日本未公開

DVD鑑賞

レンタル店で目について面白そうだと思った未公開作品。これ、レンタル専用で、セルDVDすら発売されてないんですね。なかなか面白かっただけにもったいない。

アメリカ西海岸でセレブな高校生ライフを謳歌していたポピー(エマ・ロバーツ)は、あまりに生活が乱れているために父親によって英国の寄宿制の伝統ある女子高に転入させられてしまう。厳格な寄宿生活に馴染めないポピーは、問題を起こし、退学処分になろうとするのだが・・・

ルームメイトの仲間たちや、ポピーを敵対視する生徒会長ハリエット、ポピーを温かく見守る校長(ナターシャ・リチャードソン)と学園の生徒達の憧れである校長の息子フレディなどを巻き込み、ポピーの波乱の学生生活を描く青春ムービー。

アメリカ娘が英国の寄宿学校で大騒動を巻き起こすという作品ですが、主人公の成長あり、友情あり、ライバルあり、スポーツあり、家族ドラマありの安心感のある青春映画で定石通りの展開ながら、なかなか面白く観ることのできる作品でした。

アメリカVS英国(ちょっと「デイジー・ミラー」を思い出しますね)のギャップを軽快に描くコメディだと思ってたんですが、単にその枠にとどまらないで、普遍的な友情のあり方や、主人公の成長と家族への理解がしっかりと描かれたのが良かったですね。

英国の女学生たちが、ステレオタイプな描かれ方ではなくて、ちゃんと今時のティーンとして描かれていたのも好感。

学内で裁判を開くという展開はなかなかビックリなんですが、英国の伝統校では一般的なことなんですかねぇ。いくら彼女に人望があってもさすがに放校は免れないだろうと思っていたんですが、まさか(?)の真相でハッピーエンドでした♪ハリエットのTHE悪役なキャラも良かったです。

ポピーを演じるエマ・ロバーツはジュリア・ロバーツの姪ということですが、ジュリアとはまた違った魅力があって、明るい笑顔がとても素敵でした。

ポピーが思いを寄せることになるフレディ青年を演じたのは『アレックス・ライダー』のアレックス・ペティファー君。子役は成長が早いですねぇ。個人的にはアレックス・ライダーの続篇があったら観ても良いんだけどなぁ。

あと、この作品が遺作となってしまったナターシャ・リチャードソン。気品あふれる凛とした英国女性の姿がとても印象的なだけに、急逝が悔やまれます。

何度も言いますが、割と良い作品なのにDVDスルーなだけではなく、セル版の発売もなくて、このまま多くの人に知られずに埋もれてしまうのはちょっともったい作品だと思います。

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コメント

お邪魔します~
私も最近観ましたのでコメントさせてくださいね。
楽しい映画でしたね。
ポピーのあの行動では、父親の気持ちもわからなくはないな
と思っていました。
イギリスに行って変わっていく彼女を観るのは予定通りと
わかっていてもすがすがしい気持ちになりましたよね。
アレックス・ライダーのイケメン君は出番は少なかったのが
女性側としては残念ですが、女の子同士の
ファッションや会話は今どきで、そちらの方で十分楽しませて
もらいました。

投稿: みみこ | 2010年9月15日 (水) 09時53分

>みみこさん

コメントどうもありがとうございます。
主演のエマ・ロバーツの知名度も低いし、
日本では海外の青春映画はあまり流行らないのか
未公開になることが多いですが、
作品そのものは結構面白かっただけに、
このままマイナー作品として埋もれてしまうのは
ちょっともったいないなと思います。

定番なストーリーの中にちゃんと今時要素があって
なかなか楽しめる作品でした!

投稿: ANDRE | 2010年9月16日 (木) 01時17分

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