映画「ニューヨーク、アイラブユー」
New York, I love you アメリカ 2009 2010年2月公開 DVD鑑賞 |
『パリ、ジュテーム』がとても良かったので、そのNY版ということで楽しみにしていた1本。
12人の監督が愛をテーマにNYを舞台にした物語を共作。
公式ではオムニバスではないということになっているようですが、ま、オムニバスですよね。
全体的な感想としては、『パリ、ジュテーム』のほうがずっとずっと面白かったかなぁと。あちらのほうが作品にバリエーションがあって見ていて飽きなかったです。
今回はどの作品も全体のトーンがちょっと暗めで、さらには1つ1つの個性がそれほど強烈ではなかったので、雰囲気の統一感はあったものの、なんだかいまいち物足りなかったです。あと、妙にぼやかしたような終わらせ方をする監督が多くて、いくつもそういう短編が続くと、いちいち余韻に浸る余裕もないので、ちょっとお腹一杯な感じでした。
以下、印象深かった作品に軽くコメントを。
・チアン・ウェン監督 ヘイデン・クリステンセン、アンディ・ガルシア、レイチェル・ビルソン
スリの男のナンパ話。第1話目ということで、軽く御洒落な雰囲気はつかみとしては非常に良かったと思います。
・イヴァン・アタル監督 イーサン・ホーク マギーQ
必死にナンパを続ける男のちょっとほろ苦い結末。主演2人と作品のムードがとても合っていたと思います。
・ジェームズ・カーン監督 アントン・イェルチェン ブレイク・ライブリー
車いすの少女と気弱な青年の物語。NYのセレブ高校生たちは「ゴシップ・ガール」の世界ですね。オチも面白かったです。微笑ましい物語で、これが一番好きかなぁ。
・シェーカル・カプール監督 シャイア・ラブーフ、ジュリー・クリスティ
ホテルを舞台にした脚の不自由なボーイと元オペラ歌手の幻想的な物語。これは映像が良かった!鏡の使い方とか。とっても雰囲気の良い作品。
・ファティ・アキン監督 ウグル・ユーセル、スー・チー
中華街を舞台にした一編。老画家と美しい店員の物語。これも全体の雰囲気が好き。
・ジョシュア・マーストン監督 イーライ・ウォラック、クロリス・リーチマン
高齢夫婦の愉快な会話を楽しむ1編。2人の口論をしながらも、愛に溢れる様子がとても良かったです。
日本人監督、岩井俊二氏の作品は自分のツボとは合わず・・・。日本人監督だからって無理してアニメ入れる必要もないと思うし。
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