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2010年12月25日 (土)

アダム・パスカル&アンソニー・ラップ Live in Concert Japan Tour 2010

Adam Pascal & Anthony Rapp 
Live in Concert Japan Tour 2010

@青山劇場

2010年12月21日(最前列上手側)
2010年12月22日(E列上手側)

ミュージカル「RENT」のオリジナル・キャストとして知られるアダム・パルカルとアンソニー・ラップが昨年の「RENT」来日公演に続き、コンサートツアーのために来日。クリマスシーズンに彼らの歌声が聴けるというのはRENTファン(rentheads)にはこれ以上のことはないクリマスプレゼントです。

うっかり2夜連続で聴きに行ってしまいましたので、全体の流れを追いつつ2日間の感想を。21日は最前列のセンターにAvenue Qのキャストさん達が座っていましたね。

今回のコンサートは特別ゲストとして高良結香さんも参加され、3人でどのようなステージを作るのか楽しみにしていたんですが、どちらかというと単独のステージが4つあるような構成で、もっとコラボしてくれるのかと思っていたのでちょっと残念。

4つのステージは以下のような構成。

①アダム・パスカル

ジャジーな感じの大人向けステージ

②高良結香

沖縄っぽさあふれるステージ

③アンソニー・ラップ

結構熱くロックするステージ

④RENT

アンソニーの部の後半からそのままRENTステージへ

 

以下、各ステージの感想を。

①アダム・パスカル

昨年のRENTでも見ているので登場した瞬間の「うわっ、本物だ!」という感動はそこまで大きくはないですが、それでも再び目の前で歌う姿を見ることができるのはこの上ない幸せ。

1曲目:"memory" from CATS

いきなりのミュージカルナンバー。かなりアレンジされてて、男性ボーカルに合うカッコイイ曲調になってました。

2曲目:"Solsbury Hill" Peter Gabrielのカバー

ここでアンソニー・ラップが登場。とりあえず主役2人が並んでいる姿をお披露目といった感じでしょうか。2人が並ぶだけで会場の空気がガラリと変わるのは21日も22日も同じ。この曲を歌い終えるとアンソニーは再び裏へと戻って行きました。

3曲目:不明

ここでアダムはギターからエレキベースに楽器を持ち替えて1曲歌うのですが(多分自身の楽曲)、22日はここでちょっとしたハプニングが。一度歌い始めたアダムがいきなり演奏を中止、「これつながってないよね?」とベースがアンプにつながっていないことに気づき、仕切り直しとなりました。

エレキベースが響く中、アダムののびやかで力強い歌声が良い感じでハマっておりました。

4曲目:"I don't care much" from Cabaret (& "Rocket Man")

ここでMCが入って、自分のミュージカルのキャリアの中でも特に思い入れが強い作品が"Cabaret"であることを語り、その中から"I don't care much"を歌ってくれました。

実は僕、"Cabaret"という作品が大好きでして、アダムがMC役を演じたことがあるというのを知ってから、一度で良いから彼が"Cabaret"の曲を歌うのを聴きたいとずーーーっと思っていたので、これはメチャメチャ嬉しかったです。フルで全作品観たいな。アダム主役で来日公演してくれないかなぁ。

さて、この"I don't care much"、曲の途中で「おや?」と思う展開がありました。途中から曲がElton Johnの"Rocket man"に変わってるじゃないですか!!でもって、1コーラス歌い終えたら何事もなかったかのように再び"I don't ~」に戻って歌い終わってました。

これ、どちらの曲も知らない人は普通に1曲だけ歌ったと思ったんじゃないかというくらいに自然な流れでメドレーにしていて(しかもそのことを本人はMCで一切触れず)、非常に面白いアレンジでした!

自分が一番思い入れのあるミュージカルの歌を歌うと言っておきながら、そこにElton Johnの曲を入れてきたのは、Aidaを意識したのか!?とか思ってみたり。

5曲目"Maria" from Westside Story

ここでさらにミュージカルナンバーが続いて、「皆さんご存じの曲です」というようなMCの後で歌ったのは「ウエストサイドストーリー」の「マリア」。かなり凝ったアレンジになってて、普通にカッコよい。てかカッコよすぎ。

6曲目ゾンドハイムのミュージカルからもう1曲

知らない作品&曲だったのですが、MCではソンドハイムの作品からもう1つやりますとのことでした。21日は、この曲の前のMCで、「自分でカバーするようになるまではゾンドハイムは好きじゃなかった」ということを語ったんですけど、その瞬間、最前列センターにいたAvenue Qのキャスト達が大爆笑してました。

この後、アダムとコンビを組んでいるLarryの曲も入って数曲知らない曲が入りました。

 

?曲目:曲名不明

アダムが子供のころからずっと憧れだったというロニー・ジェイムズ・ディオ(アダムは彼が"Black Sabbath"のボーカルもしていたと説明)が今年亡くなったということで、彼に捧げる曲を歌いたいとのことでした。

 

?曲目:"Red Hill Mining Town" U2

ここでアダムが自分がRENTのオーディションで歌った曲を歌うと言ってU2の楽曲を歌いました。終盤に近付くにつれ力強い熱唱になっていってかなりの聴きごたえ。

喉の調子が大分良かったのか、21日、22日ともに高音までのびやかに力強く響いてましたね~。

 

アダム、MCのときに「Can you understand what I'm saying?」と聞いて、「アメリカ人の人たちは大丈夫だよね~」なんて話てましたね。自分が喋っている内容がどのくらい伝わっているのかちょっと不安だったんですかねぇ。個人的にはアダムの英語は非常に聞き取りやすくてそんなところも好感度が高かったです。

アダムのステージ普通にミュージカルカバーアルバムとか出してもらいたい感じでしたね~。

* * *

②高良結香

ここでアダムのパートは終了するんですが21日のとき、一度挨拶を終えて舞台袖に帰ったアダムが走って戻ってきて「いつも忘れちゃうんだよね~」と言って、特別ゲストの高良結香さんを紹介しました。そんなこともあったので、22日の回は忘れずに紹介するのかドキドキだったんですが、ちゃんと挨拶を終えた後に紹介をしていたので、「おぉ~今日は忘れなかったんだねぇ」と一安心。

高良さんのステージは御自身の楽曲を3曲。

この2人と歌えることが夢の夢だと語り、我々にも夢は絶対にかなうと信じてもらいたいとのMCが入って1曲目。

2曲目は、昨年フィラデルフィアからニューヨーク(?)を移動するときに乗った飛行機から見た月の美しさに着想を得て作ったという曲。(フィラデルフィアという発音が21日のときは英語発音で、22日はカタカナ発音だったという細かいところが気になった自分・・・)。MC中に舞台上に女性が現れたのですが、ダンサーさんでした。

3曲目。昨年福岡でテレビを見ていたら沖縄の言葉が流れてきて、嬉しかったとともに、その内容にショックを受けたということで、「平和」を願う曲を作ったとのこと。曲のサビの部分で「stand up ~」と繰り返す箇所があり、客席も一緒になったピースサインで手を振りました。沖縄的なメロディと、優しい歌詞、そして、力強いメッセージが印象的な1曲。

* * *

③アンソニー・ラップ

アンソニーのステージはしっかりとしたバンド編成で、ロックテイストの強い仕上がり。

1曲目、2曲目:オリジナル曲

3曲目:"Creep" Radiohead

曲前のMCでradiohead歌いますと言われた瞬間に僕の頭の中は完全にお祭り状態です。そもそもアンソニー・ラップはtwitterでのつぶやきを見ていても、曲の趣味が結構近いなとは感じていたんですが、まさかここでradioheadを歌ってくれるとは!!!!

4曲目:"Losing My Religion" R.E.M.

アダムに続きアンソニーもRENTのオーディションで歌った曲を披露。21日のMCでは「first audition」という表現を使っていたので、何度かオーディションがあった一番最初のときに歌った曲なんですかね。てか、ここでもこのロック路線ですね。

アダムとアンソニーがオーディションの曲を歌っている間、ジョナサン・ラーソンがこの歌を聴いて彼らを採用したのかと思い、ちょっと胸が熱くなったり。

 

5曲目:"Origin of Love" from Hedwig and the Angry Inch

アンソニーが自身で演じたことのある作品から1曲。ヘドウィグは観たことがないので自分的にはそこまでのれず・・・。ミュージカルの曲、「チャーリー・ブラウン」聴きたかったなぁ。でも、ここまでロックを前面に押し出した流れでは不可能だよなぁ。

 

この後、数曲「愛の歌」が続きます。21日のときは途中でMCのときに「ストーカーの歌です」ってのを伝えたくて一生懸命日本語風に「ストーカー」って連呼してたのが面白かったです。22日はここの部分のMCほとんど無しでしたね。

 

?曲目:"Chasing Cars" Snow Patrol

MCで僕の好きなバンドの曲やりますって説明が入ってSnow Patrolのカバーが。やっぱりアンソニーと音楽の趣味が近い。この曲普通にウォークマンに入ってるよー。Radioheadに続いて脳内お祭り状態ですよ。

 

この後は、「愛の種類も色々」ということで母に捧げるオリジナル曲、「愛が壊れることもある」ということで別れの歌った曲と続きます。てか、アンソニーのステージ結構長かったね。

 

アンソニーは「サイコー」とか日本語で叫んでましたね。「アリガトウゴザイマス」っていうときちょっと恐縮した感じになるのが面白かったです。

* * *

④RENT

1曲目:"Without You"

アンソニーが「聴いたらすぐに分かると思うよ」と言ってソロで歌い始めました。男性ソロというのは自分としてはかなり新鮮。

 

2曲目:"What you own"

アンソニーが歌っているところに、途中からアダムが加わって、客席は大盛り上がり、ここから一気にオールスタンディング状態に。

この曲を歌ってる時僕の目には普通に舞台上にRENTのセットが見えてました。

 

3曲目:"one song glory"

6/8拍子にアレンジされたバージョンでアダムが歌いました。昨年、僕が観た回はちょっとお疲れな様子の声だったんですが、今回はばっちし歌い上げてました。

 

4曲目:"Another day"

こちらはアンソニーのソロ。アダムとデュエットでも僕は怒らなかったよ。

 

形としてはここでコンサートは終了でアンコールに突入。

高良さんも戻ってきて「Seasons of Love」。こちらも結構アレンジされていてノリノリな1曲になってました。3人それぞれがソロを歌って最後まで客席は大盛り上がり。

なんかRENT楽曲のときは放心状態で聞き入ってた気がします。

 

* * *

コンサートの流れが大体こんな感じですかねぇ。

21日は客席が3分の1くらいしか埋まっていなくて、非常にもったいないなぁと感じたんですが、22日は最終日と言うこともあってほぼ満席でしたね。

ただ、22日は3人ともちょっと疲れが声にでているような感じがして、21日のほうがパフォーマンスの質は高かったように思います。最前列にAvenue Qのキャストさん達がいて、母国の空気感を感じながら歌えたのかなぁとか思ってみたり。

21日は最前列ということで、2メートルと離れていないところで歌っているような場面もあって、スピーカーが近くて耳が痛いのなんか忘れてただただそのオーラに酔いしれてましたよ。

22日はステージ全体が見渡せたので、照明が意外と凝っていたことなんかがよく分かりました。

* * *

さて、会場ではCDを購入した人にサイン会を開催していて、21日に思い切って参加しちゃいました。アンソニー、アダム、高良さんのサイン、すでに結構持ってるんですけどね・・・。

サインもらいながら、高良さんにコーラスラインのドキュメントで感動したことを伝えると、「一緒にがんばりましょう!」と言って握手をしてくださいました。アダムは別の人と話をしていて、ちょっと機械的にスルーされてしまったんですが、アンソニーにはしっかりと自分がradioheadとsnow patrolが好きで曲の選曲がとても嬉しかったことを伝えましたよ!アンソニーも「それは良かった!」と言って笑顔で握手してくれました。

アンソニーは昨年、レストランで半合席状態になるという夢のような体験をしたのですが、そのとき、緊張しまくってほとんど話しかけられず、握手くらいしてもらえれば良かったと、かなり後悔したので、今回、握手していただけてかなり満足。 

* * *

最初はRENT意外の曲が知らないのばかりだったらどうしようと不安だったんですが、アダムのミュージカルカバーは好きな曲ばかりだったし(特にキャバレー!)、アンソニーは好きなバンドのカバーをたくさんしてくれたのでかなり満足度の高いライブでした。

なんか自分はそこまでrentheadsではない気でいたんだけど、この記事読むと結構そんな感じですね・・・。

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コメント

Twitterからおじゃましました。
英語の聞き取りがすばらしいですね。
とても参考になりました。

セットリストは公式サイトに12/18のマチネのものが載っています。
http://kyodotokyo.com/special/aa101221.html
でも日によって多少ちがったりするみたいですけど。

Adamが千秋楽で歌ったソンドハイムの歌は「Sunday in the Park with George」の「Sunday」で、Jonathan Larsonがこの曲をパロディしたような曲「Sunday」は「RENT」の前に書いたミュージカル「tick, tick...BOOM!」の中の1曲となっています。

本当にすごいコンサートで、まだその余韻に浸っています。
これからも何度でも日本に来て欲しいです。

投稿: himika | 2010年12月26日 (日) 22時41分

>himikaさん

コメントいただきましてどうもありがとうございます。
ブログ、よく拝見させていただいております!!

セットリスト、実はちょっと見たのですが、
完全に一致してるわけではない感じだったので、
参考にはしたのですが、分からない曲は確信が持てないので
思いきって「?」のままにしてしまいました。

Sunday in the Park with Georgeの曲でしたか!
スーラの絵が好きなこともあって、
一度観てみたいミュージカルなんですよね。
Jonathanも影響を受けているとなると
ますます観てみたいです。

昨年の来日の後、
もうこの2人が揃って歌うところを見ることは叶わないだろうな
と思っていたところだったので、
今回の来日は本当に嬉しく、感慨深かったです。

投稿: ANDRE | 2010年12月27日 (月) 01時05分

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