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2010年12月18日 (土)

映画「運命のボタン」

運命のボタン [DVD]

the box

アメリカ

2009

2010年5月公開

DVD鑑賞

こういうミステリー調の作品は、予告を見てしまったりすると、どうしても真相が気になってしまうので、ついつい観てしまいます。

ある日、教師をしているノーマ(キャメロン・ディアス)と宇宙飛行士を夢見るアーサー(ジェームス・マースデン)夫妻のもとに、赤いボタンのついた装置が入った一つの箱が届けられる。やがて老人スチュアートが訪ねてきて、ボタンを押せば100万ドルが手に入るが、その代わりに自分の知らない誰かが命を落とすと言われる。金銭的に苦しい状況におかれていた夫妻はボタンを押すかどうか悩むのだが・・・

自分はミステリ映画の謎解きの真相がトンデモ系の内容でも、真相にたどり着くまでの見せ方などが面白ければ良いと思うんですが、この映画はとにかく色々な意味でやってしまった感が強いですねぇ。「フォーガットン」なんかは、はっきり言ってB級な内容だけど、どこか憎めない微笑ましさがあるのに、この映画はものすごい脱力感しか残りませんでしたよ・・・。

あと、真相に絡んでる事件の部分が、本筋とどうつながるのかがなかなか見えてこなくて、妙に哲学的な映像が入ってきたりしたこともあって、全体的に分かりづらい印象が強かったです。

なんだか知らないけど怪し気な雰囲気だけはとっても良く出されていたんですけどねぇ。

何が酷いって、途中で条件変わっちゃってるのはやっぱりずるいと思うのですよ。最初に提示した条件と話が変わってしまってるのに、必死のあまりにそこに気づかない主人公達を見ているのが辛くて辛くて・・・。

ここはもっとシンプルに「押したら誰かが死ぬ」という設定で、罪悪感で追い詰められていく心理ドラマにするとか、「次にボタンが押された時に・・・」という『世にも奇妙な~』にでも出てきそうなところでおさまっていた方が自分は好きだったかなぁ。

キャメロン・ディアスの最大の魅力はあの明るい笑顔だと思っているので、こういう暗めの役が自分にはしっくりこなかったというのも大きかったですね。

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コメント

似た設定で、納得できそうな作品:
エッサ・デ・ケイロース『大官を殺せ』(近代ポルトガル文学)
は如何でしょう。
読了済みかしら?
この作品ならすんなり読めること請け合いです。
白水社の白水Uブックス『縛り首の丘』に収録されてます。
表題の小説の方が、更にお勧めですけどね(笑)。

因みに、ケイロースは、メキシコ映画『アマロ神父の罪』の原作者。
私、またあの映画は見観てないのよねえ…観たいわ。

投稿: 中村眞希 | 2010年12月18日 (土) 22時33分

>中村眞希さん

コメントどうもありがとうございます。
「縛り首の丘」、実は気になってるんですが未読なのです。
ますます気になりましたので近いうちに読んでみます!!

「アマロ神父~」は映画化されたときに、
自分の周りでちょっと話題になりましたが、
そちらも原作、映画とも観ていないんですよねぇ。

ケイロース、ちょっとチェックしてみます!

投稿: ANDRE | 2010年12月20日 (月) 00時49分

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受信: 2011年3月21日 (月) 01時01分

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