映画「ラブリー・ボーン」
the lovely bones アメリカ イギリス ニュージーランド 2009 2010年1月公開 ブルーレイ鑑賞 |
我が家にブルーレイがやってきて、一番最初にレンタルしてきた作品。どうせなら映像の美しい作品が観たいと思い、映像美が話題になっていたこの作品を選びました。
主人公は14歳の少女スージー。あるとき近所に住む男の手で殺されてしまった彼女は不思議な死後の世界へとたどり着き、そこから現世の家族たちの様子を見守るようになる。犯人を探し続ける父、家を飛び出してしまう母、近隣の目を気にしながらも強く生きる妹、幼い弟と自分の死が家族に与えた影響は大きかった。そんな中、犯人が再び動き出そうとして・・・
鑑賞前はスージーが死後の世界で何か行動を起こすと、それが現世に影響を与えて彼女が真犯人逮捕に向けて家族にメッセージを送り続けるような作品だと思っていたんですが、全然違いましたね。彼女は本当に見守ることしかできないという設定で、それだけに、バラバラになっていく家族や、再び動き出す犯人の姿を我々がスージーと一緒になって、やきもきしながら観ることになり、色々と苦しい思いをしながら鑑賞していました。
死後の世界のグラフィックは確かに美しいんだけど、これと似たことをやってもっともっと美しい映像を見せてくれた「奇跡の輝き」があるだけに、そこまでの感動は得られず。
この作品で一番衝撃的なのはやはりラストのスージーの決断。
思うことは沢山あったけど、やっぱり10代の女の子として、一番欲しかったものを選択したんですかねぇ。賛否両論ありそうな展開で、自分も全く共感できないんですけど、とても気持ちよく期待を裏切られる展開だったので、なるほどそうきましたか!という面白さがありましたね。
たださ、ここでそう持ってくると、その直前でみんなが成仏するような場面がちょっと意味不明になるよね。何故、あのタイミングで皆さん昇天されたんでしょうか・・・。というのがずっとひっかかってます。
登場するキャラで好きだったのは、スーザン・サランドン演じる自由な祖母。彼女のおかげで作品全体が重くなりすぎずに丁度良いところでバランスを取っていましたよね。
シアーシャ・ローナンは「つぐない」での素晴らしすぎる存在感のインパクトには負けてるけど、今回も良い演技を見せてくれてました~。
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