映画「ルドandクルシ」
Rudo y Cursi メキシコ 2010 2010年2月公開 DVD鑑賞 |
昨年11月にラテン・ビート映画祭でディエゴ・ルナが監督した「アベルの小さな世界」がとても良かったので、その勢いでディエゴ・ルナが役者として出演しているこの作品を見てみました。(というわけで実際にDVDで鑑賞したのは2ヶ月ほど前です・・・)
主人公はバナナ園で働き、草サッカーを楽しむタト(ガエル・ガルシア・ベルナル)とベト(ディエゴ・ルナ)の兄弟。兄のベトは妻子のいるちょっと気性の荒いゴールキーパー、弟のタトは歌手を夢見るストライカーであった。
あるとき2人はサッカーのスカウトのバトゥータの目にとまり、PKで対決し勝った方がプロのプレイヤーとしてスカウトされることになる。このときはタトがスカウトされるのだが、その後、ベトもプロのプレイヤーとなり、気性の荒いベトは「ルド」と呼ばれ、自惚れ屋のタトは「クルシ」と呼ばれ活躍するようになるのだが・・・
これはなかなか面白い作品でした。
兄弟のサクセスストーリーなのかと思いきや、それは中盤までで、その後の2人の挫折までをもしっかりと描いて、家族愛の物語として全体をまとめていく展開が、2人の人生がどのように転がっていくのかという不安を期待をうまく煽ってくれて、普通に引き込まれてしまいました。
あと2人のキャラがとても魅力的で、愛着が持てるのがいいんだよね。特に弟のタト。軽いノリで歌手でビューまでしちゃうところ(しかも自分でそのビデオ見て超御満悦そうにしてる)のが非常に微笑ましい。
それにしてもディエゴ・ルナ、そうと分かって観ていても全然本人だと認識できませんでしたよ・・・。役作りが完璧すぎる!主演の2人がとても良い演技を見せてくれたのも良かったですよね~。
ラストもっと底抜けに明るくラテンのノリで終わるのかと思いきや、結構終盤でバタバタと苦しい展開を見せてハートウォーミングなところに着地したのも意外で楽しめました。
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