映画「オーケストラ!」
le concert フランス 2009 2010年4月公開 DVD鑑賞 |
音楽モノの映画は良い音響で観たいのですが、どうもタイミングが合わず結局DVDでの鑑賞となってしまいました。
主人公アンドレイはかつてボリショイオーケストラの天才指揮者として名を馳せていたものの、共産主義によるユダヤ人排斥運動により解雇となり、今は劇場の清掃員として暮らしていた。
あるとき、劇場支配人の部屋でパリからの出演依頼のFAXを目にしたアンドレイは、勝手に連絡を取り、かつての仲間たちを集めて、コンサートを開こうとするのだが・・・
時間も空間も大きく使った物語で時空を越えた絆が描かれるので、なかなか見ごたえがあって、評判通りに面白い作品でした。
変に感動を押しつけるわけでもなくて、ちょこちょこと小ネタで笑わせてくれるのも嬉しい。まぁ、そんなに面白くないネタも多かったですが・・・。個人的にはレストラン偽装ネタがお気に入り。
しかし、オケではないけれど趣味でずっと音楽をやっているものとしてはですね、こういう本番の奇跡に頼り過ぎている映画ってのは、どんなに良い演奏シーンであっても、「あり得ないにもほどがある!!!」と思ってしまって、白けてしまうのですよねぇ。
リハに人が来ないとか、もはや笑いごとじゃないし、本番直前まで現れないとか本当にやめて~とか思ってしまう。人間ドラマのほうに軸が置かれていて、確かにそこは感動できるし、音楽も良かったんだけど、どうにもこうにも気になってしまって。
まぁ、ばれずにパリまで来てる時点でファンタジーなんだけどさ・・・。
と、ぼやきつつ、ソリストと主人公との関係が安易な方向に流れず、深い絆を感じさせてくれる展開にはこみあげてくるものがあって、最後の演奏シーンではしっかりと感動していた自分なのでした。
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