映画「ローラーガールズ・ダイアリー」

whip it アメリカ 2009 2010年5月公開 ＤＶＤ鑑賞

公開時から気になっていた１本。お正月に観たので、２０１１年の初鑑賞作品となりました。

主人公ブリス（エレン・ペイジ）は特にこれといった長所のないテキサスの小さな町に暮らす１７歳の女子高生。娘をミスコンで優勝させることに躍起になっている母親（マーシャ・ゲイ・ハーデン）に付き合わされ様々なコンテストに出場していたが芳しい成績を残すことなく、退屈な日々を過ごしていた。

あるとき彼女はローラーゲームの試合を観に行き、熱い戦いに魅了され、年齢を偽り自らその世界へと足を踏み入れる。やがて抜群のスピード力を持っている彼女はチームのスターとなっていき・・・

いや～、青春ムービーの王道を行く安心感のあるストーリーを、ローラーゲームの目新しさとスピード感にのせて爽やかに描く作品でしたね～。落ち込んでるときとかに観ると元気になれそうです。

てか、脇を固めるキャストが結構豪華で、チームメイトに監督もしているドリュー・バリモアが出ているのは知っていたんだけど、かなり久々に見るジュリエット・ルイスの姿もあって、彼女達が前面に出過ぎることなく、だけれどもしっかりとした存在感でもってエレン・ペイジを見事に支えていたのがとても良かったです。

ストーリーは序盤から示される母娘の関係のまとめ方も良かったし、レストランでバイトをする仲間達のキャラもたっていたし、良い感じでイケメン君とも盛り上がったりで青春映画に求められるものを過不足なくしっかりと盛り込んでいたんだけど、紆余曲折はあったものの最終的に主人公が恋におぼれることなく自分のやりたいことにまっすぐと進んでいく姿は凛としたかっこよさがありました。

てかさ、なんとなく始めてみたら意外と才能があって、スターになって、さらにはイケメン君とも仲良くなっちゃうとか、ものすっごくファンタジーですよね・・・。

作品のキーとなるローラーゲームが小学生の頃ローラースケート大好き少年だった自分にはなかなか興味深かったんですけど、ルールを説明されてもゲームの動きが早いこともあって、肝心の試合シーンはついていくのが大変で何が何やらよく分からないまま、展開してしまったのがちょっと残念。これは自分の理解力その他もろもろの問題なんだけど・・・。

ドリュー・バリモア、出演作品も良い映画が多いけれど、監督としてもこれからが楽しみです。