« 映画「アンストッパブル」 | トップページ | 「馬を盗みに」 ペール・ペッテルソン »

2011年2月19日 (土)

舞台「ゾロ ザ・ミュージカル」

ゾロ ザ・ミュージカル

(zorro the musical)

@日生劇場 2月3日

 

2008年にロンドンで初演され、フランス版も大ヒットしているという作品がオリジナル演出で上演されるということで、何やら面白そうな作品だったので、観に行ってきました。

主演がV6の坂本昌行ということで、ジャニーズ系の主演舞台を観るのも初めてだったので、自分はちょっと浮いてしまうのではないかとか思いつつのお一人様観劇。

<ストーリー>

少年時代、主人公ディエゴは総督をしている父(上條恒彦)が養子として引き取った孤児ラモンと共に育てられていた。

時は流れ、あるときスペインでジプシーたちと共に暮らしていたディエゴ(坂本昌行)のもとを、故郷アメリカから幼馴染のルイサ(大塚ちひろ)が訪ねてくる。彼女は、ディエゴの父が亡くなり、その後を継ぎ総督なったラモン(石井一孝)が独裁者となり村人に酷い仕打ちをしているのを止めて欲しいとディエゴに頼み、ディエゴはイネス(島田歌穂)らジプシーの仲間たちと共に故郷カリフォルニアへと戻る決心をする。

カリフォルニアではラモンの統治のもと、ガルシア軍曹(芋洗坂係長)ら兵士たちが村人たちを苦しめていた。ディエゴはマスクをつけ正義のヒーロー「ゾロ」として、ラモンと闘うのだが・・・

※作品の感じはフランス版の公式Youtubeを見るとよく分かると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=voyC_Yqle1w

同じ演出なので舞台の雰囲気はこの動画とほとんど同じです。

<全体の感想>

いや~、ロンドン系のミュージカルはいつもながらにストーリーやら演出やらのスケールが大きいですね。舞台全体を駆け回るアクションも満載で非常に見ごたえのある作品でした。

このミュージカル、音楽はジプシー・キングスの曲を使用している所謂ジューク・ボックス型の作品なんですが(「マンマ・ミーア」がABBAを使っているのと似た感じ)、ラテン音楽で彩られていて、観ている側もどんどんテンションが上がってきます。

さらに特筆すべきは、ダンスシーンの素晴らしさ。このミュージカル、ダンスは基本フラメンコになっているんですけど、キャストの中にこの舞台のために本場スペインから来日したダンサーたちが数名混ざっていて、彼らのおかげでダンスシーンの見ごたえがググっとアップしていました。やっぱり体格とか違うんですよねぇ。

ただ、休憩入れて3時間というのはちょっと長かったかなぁ。ストーリーが割と単純な上、フラメンコシーンが結構多いので、フラメンコに退屈さを覚えてしまうとちょっと辛い舞台かもしれません。

<演出・ストーリーの感想>

一番最初のオープニング、キャスト達が客席から入場する形だったのは、全く知らなかったのでかなり意表をつかれました。しかも1曲目は歌い始めも客席から。その後舞台へ移動するわけですが、自分のシートは通路側だったこともあり、キャストさん達を間近で観ることができたのは良かったですね~。

で、ジプシー老人の語りが始まるんだけど、最初、上條氏が二役していることをチェックしていなかったので、ディエゴの父なんだか、ジプシーなんだかよく分からずちょっと困惑してしまいました・・・。この役、別に二役で演じる必要性もないと思うんですけどねぇ。

ジプシーたちがカリフォルニアに行くまでの流れはちょい強引な感じだったけれど、舞台がカリフォルニアに移ってからは、エンタメの限りを尽くした内容で、恋あり、闘いあり、コメディあり、家族愛ありで盛りだくさんのストーリー。

アクションシーンもミュージカルにしてはかなり盛りだくさんで、途中、登場人物たちが乗っていた構造物が倒れるシーンなんかは、倒れている不安定な台の上を走りまわったりするので観ている側も結構ハラハラ。ロープ使って飛んでくるところなんかはかなりの見ごたえ。

ただ、肝心のゾロが登場するシーンが実は結構少ない。もうちょいゾロの活躍が観たかったし、「Z」の文字をもっともっとたくさん使って欲しかったという気も。ストーリー的には「エピソード0」のような感じだから仕方ないのかもしれないけれど・・・。

ストーリー&演出で面白いと思ったのは子役の使い方。回想と現在のシーンを一つの舞台上で同時に演じさせるやり方はなかなか上手くて、ノスタルジックな味わいが作品の良いスパイスになっていました。後半のシーンは子役が声だけになるのは夜の部だと時間が遅くなってしまうという大人の事情がからんでるんですかねぇ。

  

<キャスト>

主演の坂本昌行氏。

ごめんなさい!ジャニーズを甘く見過ぎていました。

歌も踊りも演技もこちらの期待をはるかに超える良さでした。

そして、カーテンコールでの立ち居振る舞いにオーラが輝かんばかりに出ていて、「あぁ、この人はアイドルなんだなぁ」というのがしっかりと感じられました。てか、坂本氏がこれだけできるんだったら「ボーイ・フロム・オズ」も観に行けば良かったよ・・・。

芋洗坂係長は、愉快な道化役なんだけれど、意外にも「遊び」が感じられなくて、丁寧に役をこなしているようだったのがちょい残念。真面目な人なんだろうなぁ。

キャスト陣で猛烈に良かったのはイネスの島田歌穂。かつて「レミゼ」でエポニーヌをやっていたとは思えない、セクシーで気風の良いジプシーの姐さんを怪演。彼女の存在感は素晴らしくて、舞台全体を引っ張っていたと言っても過言ではなかったと思います。

上條恒彦氏はちょっとお疲れだったのかなぁ。喉の調子が悪そうで声にはりがなかったのがちょい心配でした。

あと、上述の通りスペイン人ダンサーたちが脇を固めていたんですが、彼らがいることで、登場人物が全員外国人の物語を日本人が演じる不自然さが多少解消されていたように感じました。

しかし、カーテンコールが長かったですねー。

スペイン人ダンサー達を一人一人紹介する感じで、主要キャスト達とからみながらのフラメンコショーが始まったのにはかなり驚かされました。しかも結構長い。途中から観客総立ちで大盛り上がりです。

このカーテンコールでは石井一孝氏が良い具合に全体をまとめていたんですが、この日が節分だったこともあり、途中で石井氏が「鬼は外!」と言うのに対して、「フクハウチ!」とスペイン人女性が返す場面も。

 

<まとめ>

音楽もノリノリで楽しめるし、全体的にかなり満足度の高い作品でした~。

本場のも観てみたいなぁ。

|

« 映画「アンストッパブル」 | トップページ | 「馬を盗みに」 ペール・ペッテルソン »

ミュージカル」カテゴリの記事

舞台」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/145222/50908536

この記事へのトラックバック一覧です: 舞台「ゾロ ザ・ミュージカル」:

« 映画「アンストッパブル」 | トップページ | 「馬を盗みに」 ペール・ペッテルソン »