映画「アンストッパブル」
unstoppable アメリカ 2010 2011年1月公開 劇場鑑賞 |
予告編で面白そうだなぁと思い、こういう映画はやっぱり大画面で楽しんだほうが面白いだろうと思い、劇場で観てきました。
ペンシルバニア州でディーゼル機関車によって牽引されていた有毒化学物質を積んだ貨物列車が、ちょっとしたミスが原因で、無人のまま暴走し始めてしまう。操車場を取り仕切っていたコニー(ロザリオ・ドーソン)は大惨事を免れるため各所に指示を出していたが、鉄道会社の部長は損失を最小限におさえるため、貨物の安全を優先し、コニーと対立していく。
同じ頃、勤続28年のベテラン機関士のフランク(デンゼル・ワシントン)と新米の車掌のファイル(クリス・パイン)の2人は貨物列車を操縦していた。そして、2人のもとに、同じ路線を暴走列車が走っているという情報が入り・・・
いやぁ~、とっても面白かったです。クライマックスなんか文字通り手に汗握って、「あ~」とか声を出しそうになるのを必死におさえて期待以上に楽しんじゃいました。
とにかく見せ方が上手い!!
この手の映画って、ラストがどうなるかなんてのは最初から分かりきっているので、途中でハラハラドキドキの展開になっても、その時点で電車が止まるなんてことは絶対にないと分かっているので、その辺りの作り方次第では少々しらけてしまうこともしばしばです。しかし、この映画、途中部分の作戦失敗エピソードの数々を気持ちいいくらいにあっさりと描いて、観客が一番観たいと思っている終盤のクライマックスの場面までテンポよく一気に駆け抜けるので、中だるみもなく、飽きさせない作り方が非常に面白かったです。
あと、テレビのニュースの映像を適宜入れることで、変に説明的な台詞を増やさないで、CGとか使いながら分かりやすく作戦や状況の解説をしてくれて、観ている側がストレスを感じないように作品の作りは、エンタメ・アクションを知り尽くしたベテラン監督の職人技と言う感じでしたね~。
序盤、主人公たちがどのように事件にからむのかが見えないので、こんな普通の人たちがラストにどんな活躍をするのだろうかと思っていたのですが、いざクライマックスに突入するや、超人的な活躍を見せるのにはただただ驚くばかり。この2人に取ってつけたような人情ドラマが与えられていたけれど、それも最後のハッピーエンドを盛り上げるのに一役買っていました。
あと、最後の最後、忘れたころに現れた伏線にもやれましたね~。まぁ、あんなアクション、絶対に不可能だと思いますが(笑)
デンゼル・ワシントンとクリス・パインはベテランと新米という立場が非常によく感じられるキャスティングで、ちゃんとそれぞれに見せ場が用意されていて、見ごたえばっちしでしたね~。
そして、そして、そして、ロザリオ・ドーソンが出ていることを知らなかったので、RENTが好きな自分は彼女が画面に映った途端、「ミミー!!!」と心の中で叫びまくり。そして、まさかの大活躍ですげーカッコイイ役でしたね~。
この物語が実話ベースってのは純粋に驚きですね。実際の事件もベテラン機関士と新米車掌の2人が暴走列車を止めたそうで、「truth is stranger than fiction」とはよく言ったものだと改めて感じます。
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コメント
お久しぶりです、アンストッパブルご覧になりましたか〜!
この監督が作る映画には、いつもいつも大変感銘をうけるのですが、今回はもう、自分たちの仕事をやり遂げる労働者たちが、ただただカッコイイ!!カッコ悪い人たちもいますけど(笑)
ロザリオドーソン、素晴らしかったですよね。後半のシーン、電話で上司の部長から、「なんであいつら(デンゼルワシントンたち)まだ勝手に列車を追いかけてるんだ、止めさせないとクビにするぞ!」みたいなことをやいやい言われて、さらりと一言、「いやあ、全然言うこと聞かないんですよ、困ったやつらです(電話口でドヤ顔)」。
最高です!!(笑)
投稿: しんちゃん | 2011年2月11日 (金) 15時06分
>しんちゃんさん
お久しぶりです。
コメントどうもありがとうございます!
この映画、面白かったですねー。
こういう目新しさのない設定の作品をここまで
面白くカッコよく見せてくれる監督の技に脱帽です。
ロザリオ・ドーソンのそのシーン、僕も好きでした!
彼女の代表作になってもおかしくない活躍でしたね~。
投稿: ANDRE | 2011年2月15日 (火) 01時04分