映画「ソウル・キッチン」
soul kitchen ドイツ 2009 2011年1月公開 劇場鑑賞 |
ドイツの映画は結構面白いモノが多いので、ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞した作品と聞き楽しみにしていた1本。
主人公ジノスは「ソウルキッチン」というレストランを経営しているが、店の経営は決して良い状態ではなく、キッチンの整備もままならず税金も滞納していた。そんな中恋人が仕事で上海に行ってしまい、服役中の兄イリアスは仮出所のために店の従業員として籍を置かせてもらいたいと頼みにやってきて、挙句の果てに、椎間板ヘルニアになってしまう。
調理場に立てなくなってしまったジノスは、偶然出会った天才シェフのシェインを雇う。冷凍を解凍するだけの適当な料理しか出していなかったソウルキッチンではアル中頑固シェフの作る料理に戸惑いながらも、次第に客が入るようになり、兄のイリアスが盗んできたDJセットで店は連夜の大賑わいに。しかしジノスの旧友である不動産屋が店の土地を狙うようになり・・・
うーむ、なんか期待して過ぎてしまったのかもしれない。
もうちょっとコメディ色が強い作品だと思っていたのですが、意外とそうでもなかったんですよね。恋人関係のエピソードは結構楽しかったんですけどねぇ。主人公が移民という設定で、しばしば移民問題が取り沙汰されるドイツ社会のナイーブなところでもがく主人公を描いているという点では面白い作品だったかなぁと思います。主人公の粘り強さは必見。
癖の強い脇役たちもなかなかに味があって、裏に住んでるおじいさんなどは結構好きなキャラだったんだけど、いまひとつ生かしきれてないような印象もあって、あのシェフなんかもっと面白く使えたんじゃないかなぁとか思ってみたり。
全体にテンポの良い作品だし、上映中は飽きることなく楽しんではいたけれど、ちょいと自分には合わなかったかなぁ・・・。
そんなわけで短めの感想でした。
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