映画「華麗なるアリバイ」
le grand alibi フランス 2008 2010年7月公開 DVD鑑賞 |
このところ、「奥さまは名探偵」、「ゼロ時間の謎」とフレンチなアガサ・クリスティ映画が色々と作られていますよね。ミステリとしてはどうかな、と思うことも多いんですが、英国的な重厚さが抜けてどこかホンワカした感じになっているのが面白くて毎回楽しんで観てます。
舞台はフランスの田舎町。上院議員夫妻宅が親戚や親しい友人を招いてパーティを開く。ゲストの1人で医師のピエールは妻と共に招待されていたが、パーティには彫刻家をしているピエールの愛人エステルやかつての恋人である女優のレアも招かれていた。そして、翌朝、何者かによってピエールが殺され、現場で銃を持っていたピエールの妻クレールが容疑者となるのだが・・・。
原作はポアロが出てくる「ホロ―荘の殺人」ですが、ポアロは登場しません。そして、これ多分中学生くらいの時に原作を読んでるのですが、全く内容を覚えていませんでした・・・。その分、純粋にミステリを楽しむことができましたが。
かなりドロドロした人間関係なんですけど、それを結構みんながあっさりと受け入れていて、なんだかとってもフレンチな恋愛感覚で語られる物語なので、英国原作ではあるんですが、原作もフランスものなんじゃないかとすら思ってしまうくらいに見事にフランスにはまっておりました。
ただ、ミステリそのものの内容として面白いかというとそうでもなくて、全体の雰囲気を楽しむ映画という感じだったんですよね。登場人物少ないんだけど、皆を怪しく見せるような演出がちょっとわざとらしかったりもして、はたして真犯人は誰かというハラハラワクワ感があまり感じられず、最後まで観ても「ふ~ん」って感じで終わってしまったという・・・。
あとこれは完全に個人的な認識力の問題なんですが、登場人物の見た目がちょっと似てて、誰が誰なのかしっかりと把握できるようになるまで時間がかかってしまったので、写真付相関図とかあるといいなぁとか思いながらの鑑賞でした。
でもフレンチなクリスティはどこか憎めない不思議な魅力があるのでまた何か映画化してもらいたいなぁ。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 映画「天使の分け前」(2013.06.13)
- 映画「屋根裏部屋のマリアたち」(2013.05.29)
- 映画「ハッシュパピー バスタブ島の少女」(2013.05.27)
- 映画「リンカーン弁護士」(2013.05.06)
- 映画「偽りなき者」(2013.05.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント