映画「お葬式に乾杯!」
death at a funeral アメリカ 2010 日本未公開 DVD鑑賞 |
邦題だけではちょっと気づきにくいですが、英語の原題を見ると「おや?」と思う人が多いのではないでしょうか。
そんなわけで先にストーリー紹介を。
主人公は父を亡くし葬儀をすることになったアーロン(クリス・ロック)。参列者たちは弔辞を読むのは作家として成功している弟のライアンンだと思っていたが、兄であるアーロンが務めることになり、アーロンはスピーチを上手くこなせるか緊張していた。
従妹のイレインは婚約者のオスカーを連れてやってくるが、イレインの弟が持っていたドラッグを精神安定剤だと勘違いオスカーに飲ませてしまったために、葬儀の途中でオスカーは幻覚が見えたと騒ぎ始めてしまう。
そんな中、アーロンは、参列者の中に見おぼえないのない背の低い男がいることに気付くのだが、この男が亡くなった父に関するとんでもない秘密を暴露したことから大騒動が巻き起こる。
さて、ここで、1年ほど前に僕が見た別の映画のストーリーを再掲載しましょう。
舞台は英国。主人公ダニエルは父が亡くなり間もなく始まる葬儀を取り仕切るので大忙し。人気作家の弟ロバートがNYから戻ってくるが、弔辞はダニエルが読むことになったため、緊張が隠せない。
ダニエルの従姉マーサは婚約者サイモンを連れ、弟トロイとともに葬儀を訪れるが、サイモンは精神安定剤と間違えてトロイの持っていたドラッグを飲んでしまう。
葬儀が始まり、親戚が集まる中、ダニエルは見慣れない男ピーターの存在に気づく。はたしてピーターは一体何者なのか・・・。個性豊かな親戚たちによって続出するハプニングの中、果たして葬儀を終えることはできるのか!?という物語。
そんなわけで、わずか2007年の映画「ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式」をわずか3年でリメイク(しかも同じ英語圏で)するという、なんともビックリな1本なわけです。キャストが黒人メインになっているので、英国が舞台だった「ハウエルズ家~」の米黒人キャスト版といったところでしょうか。
しかし、しかし、しかし、こんな短期間でリメイクするのだから、ここは舞台がアメリカになったことや、キャスト黒人になったことをもっと生かしてくると思ったんですが、そりゃ細かい違いこそあれど、なんとびっくり、内容もほそっくりそのままほとんど同じ。
コメディで全く同じ笑いをリメイクしちゃうと、ちょっとね・・・。
うーん、この映画作った人、何がしたかったんだろう・・・という疑問がいつまでも残ります。
強いて言えば、見せ方がハリウッド的になって派手さとテンポ感が上がってるってのはあったんだけど、オリジナルの英国っぽさのほうが好きでした。でも、かなり忠実なリメイクにもかかわらず、オリジナルはものすごく英国コメディな感じだったのに、こっちはものすごくハリウッドコメディな感じに仕上がってるので、そんな違いを楽しみながら観るのには良いかもしれませんね~。
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