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2011年5月 4日 (水)

「フランク・オコナー短編集」

フランク・オコナー短篇集 (岩波文庫)

フランク・オコナー短編集

フランク・オコナー
(Frank O'Connor)

岩波文庫 2008. 9.

(original 1931-1955)

アイルランドの作家フランク・オコナーの短編集。

面白いという話をよく耳にしていたのですが、ずーっと「フラナリー・オコナー」と混同していて、以前読んだフラナリーさんの短編作品がちょい苦手だったこともあり勝手に敬遠していたのですが、よくよく御名前を見てみると、「フランク」ということで別人であることを認識、それならば、ということで読んでみました。

でもって読んでみたらこれが噂にたがわず面白い。今まで勝手に名前を勘違いして混同していたことを恥ずかしく思うくらいに良い短編集でした。普通に他の作品も読みたい。

アイルランドもの、結構当たりが多いなぁ。

そんなわけで以下気になった作品の感想を。

・「ぼくのエディプスコンプレックス」

父VS少年の物語なんだけれど、うまいオチがついて思わず頬が緩んでしまうような作品になっているところが良かったです。こういう大人っぽい思考をしつつ、やることはお子様ってのは微笑ましいよね。あ、でも父のほうも似たようなものか・・・。

 

・「国賓」

捕虜と兵士の友情もの。あぁ、なんだかとてもやるせない気持ちになるんだけれど、これはとても心に残るお話ですねぇ。普通に名作。

 

・「ある独身男のお話」

付き合っていたと思っていた彼女が実は・・・という、よくあるお話ではあるけれど、テンポよく活き活きとした描写もあって、なんだかとっても面白かったです。

 

・「あるところに寂しげな家がありまして」

タイトルどおりに民話チックな雰囲気がお気に入り。

この人の短編は作品ごとでしっかりと世界観が構築されているのがとても良い。短編ではあるんだけど、長編のような奥行きを感じる作品が多い。

 

・「はじめての懺悔」

神父さま、GJ!

 

ほかにも「汽車の中で」なんかは結構好きな設定ではあるんだけれど、設定の妙以上にはハマれなかったかなぁ。結果的に気にいった話は全て前半に収録されていた作品になってしまいました。

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