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2011年7月

2011年7月25日 (月)

映画「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 [DVD]

Harry Potter and the order of the phoenix

イギリス アメリカ

2007

2007年7月公開

TV録画鑑賞

世間は最終章で大騒ぎですが、非常にマイペースに第5作目。もはや第4作目を観たのがかなり前なのでどんなお話だったのかを思い出すのに時間がかかってしまいました。冒頭に簡単な前回までのあらすじとかあると嬉しいんだけどなぁ。

夏休み、ハリーはダドリーと一緒にいたところを吸血鬼に襲われる。未成年の魔法使いが魔法を使うことは禁じられていたが、ハリーはその場で魔法を使ってしまい、退学処分にするかどうかの尋問にかけられることになる。

不死鳥の騎士団とよばれるグループのメンバーたちと共にロンやハーマイオニーらと再会したハリーは尋問の結果、無罪となり無事学校へ戻ることが決定する。

しかしそのホグワーツには尋問の場にいたアンブリッジが高等尋問官となり、次々に新たな規律を定め学校全体が変わっていくのだが・・・

ストーリー的には「つなぎ」という感じが強かったですね。割と地味なストーリーを映像で一生懸命カバーしてるように思いました。その分、映像はかなりの見ごたえがありましたが。

このシリーズ、一番好きなのが「アズカバン」なので、今作の持つ全体に暗いトーンの撮り方は結構好きです。

原作は3巻までしか読んでいないので、前作からは完全に予備知識なしで観ているのですが、それでも、長い原作を駆け足で映像化したのが感じられてしまうくらいの展開の早さで、新聞を上手く使って途中部分をつないではいるんだけど、割と物語についていくのに必死でした。

キダッチは全く出てこなかったけど、原作では登場すんですよね?やっぱり長大な原作をコンパクトにしすぎていて、もはや映像化もギリギリになってますよね。「お決まり」ネタみたいなものはちゃんと出してもらった方が、主人公達の成長が感じられるし、安心感があると思うんだけど、物語を追うので精一杯でそういう余裕がなくなってしまっているのがちょいともったいない。

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映画「スクール・オブ・ロック」

スクール・オブ・ロック スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

school of rock

イギリス

2003

2004年4月公開

TV録画鑑賞

なんかものすごい今さら感がありますが、音楽映画好きなのに今まで観ていなかった1本をようやく鑑賞。

主人公はロックを愛するギタリストのデューイ(ジャック・ブラック)。バンドメンバーから脱退するよう宣告され、間借りしている友人夫婦への家賃も払うことができずに困っていたところ、友人宛にきた小学校の代用教員募集の連絡に、友人になりしまして応募してしまう。

かくして名門私立学校で教師をすることになったデューイであったが、当然まともに授業などできるはずもなく、やがて、子供たちにバンドを組ませ、ロックの授業を行い始めて・・・

子供たちがロックしてるところが普通にカッコ可愛い映画でした~。

ただ、やたらと良いという評判を聴くので変に期待値が上がりすぎてしまったのか、まぁ面白くはあるんだけど、そこまではハマれず。

「天使にラブソングを・・・」なんかと同系統の展開なんだけど、いくらなんでもバレなすぎだろ!っていうのが気になってしまったのと、子供たちが彼に心を開くきっかけみたいなのをもう少し丁寧に入れてくれた方が良かったかなぁと。割と賢い子供たちっていう感じだったのに、良いように言いくるめられちゃってたし。(こんなこと思ってしまう時点で自分はつまらない大人なのかもしれないけれど。)

最後のクライマックスも演奏は良いんだけれど、ラストに周囲の理解に至るまでの過程が本番の音楽一発勝負ってのはちょっと説得力に欠けるように思いました。

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2011年7月24日 (日)

「風に桜の舞う道で」 竹内真

風に桜の舞う道で (新潮文庫)

風に桜の舞う道で

竹内真

新潮文庫 2007. 9.
(original 2001)

昨年の春に、桜を題材にした作品を読みたいなと思い買っていたものの、気づけば桜の時期が終わってしまっていて、そのまま1年間積読になっていた1冊。今年4月の桜の舞う頃に読んでみました。(注:現在3ヶ月半遅れレビュー中です)

90年の春、大学受験に失敗した主人公の僕は予備校の寮に入り、そこで1年間、10人の仲間達と受験勉強に励みながら青春を謳歌することになる。

そして、それから10年後の2000年の春、当時の仲間の1人が亡くなったという噂を耳にした僕は寮を出て以来すっかり交流が途絶えていたかつての仲間たちを訪ねながら噂の真相を確かめようとするのだが・・・

この作品を2011年の4月に読み終えることができたのはとてもラッキーでした。

作中で描かれる最後の章が91年の4月と01年の4月。そこから丁度10年後の4月にこの物語を読んでいた自分は、読み終えてから、この物語の最後からさらに10年後の今、主人公たちが一体どのように生活しているのだろうかと自然と思いを馳せてしまっていました。

そして、この作品最大の魅力は、2011年の彼らをしっかりと想像させてくれるのに十分すぎるくらいに1人1人のキャラクターがしっかりと描かれていたこと。読んでるうちに自分もすっかり彼らの仲間になったような気分で、すっかり友達気分でした。

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2011年7月23日 (土)

映画「わたしを離さないで」

わたしを離さないで [DVD]

never let me go

イギリス

2010

2011年3月公開

劇場鑑賞

好きな作家カズオ・イシグロの作品の映画化ということでとっても楽しみにしていた1本。

舞台は我々の世界とは違う、とある技術が発達した世界での英国。

寄宿学校ヘールシャムで学ぶキャシー(キャリー・マリガン)とルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)の3人が自分たちに課せられた運命の中で、精一杯に生きていく姿を描く。

相変わらずあらすじを書きにくいお話ですが、今回の映画、この作品を映画化するのであれば多分最もベストな形の1つ。

イシグロ作品はとにかく語りの巧さで読ませるので、小説以外のメディアでそれを再現することができるのかとても不安だったのですが、「日の名残り」も良い作品だったし(初イシグロとの出会いは高校の頃にビデオで観たこの映画です)、こういう風に小説とはまた違った味わいで巧く映像化してもらえるのは非常に嬉しいですね。

冒頭でかなりはっきりとネタバレをしてしまった時はかなり驚いてしまったのですが、物語も時系列でコンパクトにすっきりとまとめていて、小説を読んだときに感じた世界観の設定を探っていくドキドキ感こそ薄れてしまっているけれど、限られた生を精一杯に生きる主人公達の姿が静かにまっすぐに描かれていて、鑑賞後に強い余韻の残る作品に仕上がっていたと思います。

映画では1人称の視点が使えないので、原作と割り切って映画は映画として一番効果的に主題が生きるように映像化してくれていたのではないでしょうか。物語の焦点がスパッと三角関係に絞られていたのも映画としては分かりやすかったですね。ただ、あまりに恋愛メインになりすぎてることに違和感があったのも事実なんですが。

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2011年7月18日 (月)

映画「ゾンビランド」

ゾンビランド [DVD]

zonbieland

アメリカ

2009

2010年7月公開

ブルーレイ鑑賞

昨年話題になっていたときから気になっていた1本。

ホラー映画、特にゾンビものはグロが苦手なのでほとんど観ないのですが(過去に観て好きなのは「ゾンビーノ」くらい)、この作品は妙にひかれるところがあったので思いきって観てみることに。

舞台は人類の大半がゾンビと化してしまったアメリカ。大学生のコロンバス(ウディ・ハレルソン)はゾンビ達から身を守るため自ら生き残るためのルールを定め、両親の暮らす地へと車を走らせている途中、ワイルドな男タラハシー(ジェシー・アイゼンバーグ)と出会い、行動を共にすることになる。2人は立ち寄ったスーパーで詐欺師の姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)とリトルロック(アビゲイル・ブレスリン)と出会い、4人はそこにはゾンビがいないとの噂をたよりにLAにある遊園地を目指すのだが・・・

グロが苦手な自分でもこの映画はとっても楽しめました!

冒頭のサバイバルのルールの説明の映像から非常にスタイリッシュな演出がされていて、グロさも程よいところで抑えられてテンポよくストーリーが進み、アクションも、笑いもたっぷりのサービス精神に溢れた娯楽作でした。このくらいグロが抑えられてたら自分でも安心して観られます。

女の子2人がチョイ悪な設定になってるのが結構良いですね~。騙されちゃう男2人の憎めなさが際立ってました。

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2011年7月11日 (月)

映画「恋は3000マイルを越えて」

恋は3,000マイルを越えて [DVD]

JUSQU'A TOI

ドイツ・カナダ

2009

未公開

DVD鑑賞

ヨーロッパの恋愛ものって結構好きなのですがほとんど未公開でDVD化されてしまうんですよねぇ。こちらもレンタル店で見つけたそんな1本。

アメリカに暮らすジャック(ジャスティン・バーサ)は懸賞でフランス旅行が当たり、恋人からは一緒に行けないと言われ、1人パリへと向かうことに。しかしようやく到着したパリでロストバゲージにあってしまい、スーツケースはないし、宿泊先のホテルは微妙だしで、せっかくの旅行も楽しむことができずにいた。

一方、パリに暮らすクロエ(メラニー・ロラン)は出張から帰ってくると、自分の荷物の代わりに見知らぬスーツケースが届いていた。スーツケースの中を開けると中にはマルケスの「百年の孤独」が。自分の一番の愛読書が入っていたことに運命を感じたクロエはスーツケースの中身を物色し、まだ見ぬ相手に思いを募らせていく・・・

なんか、「ラブコメなの、かな・・・?」という感じの多分笑わせたいんだろうけど、そんなに面白くないという感じのシーンがちょいちょいあって、ややシュールな雰囲気もあったのですが、その辺りもヨーロッパっぽさを感じさせてハリウッドものとはまた違う恋愛映画を楽しめる作品でした。

恋愛映画なのに2人が出会うのは最後のちょっとだけで、あとは孤独に生きる2人のエピソードが綴られていくこともあり、全体的にちょいどんよりした空気が漂ってましたね~。

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2011年7月10日 (日)

映画「ヘヴン」

ヘヴン 特別版 [DVD]

Heaven

ドイツ・英・米・仏

2002

2003年3月公開

TV録画鑑賞

ケイト・ブランシェットが好きなどと言いながら割と代表作となっているものをちょいちょい見逃しているのですが、これもそんな1本。丁度テレビで放送されていたので、録画して視聴。

ポーランドンのキェシロフスキ監督の遺志をついでドイツのトム・ティクヴァ監督が完成させた1本とのことで、キェシロフスキがもともと構想していた「天国」「地獄」「煉獄」の3部作のうちの「天国」にあたる作品。

舞台はイタリアのトリノ。英語教師フィリッパ(ケイト・ブランシェット)は夫の復讐のため大企業の社長のオフィスに爆弾を仕掛けるが、偶然が重なり全く関係のない父娘と掃除婦が爆発に巻き込まれて亡くなってしまう。

逮捕されたフィリッパは尋問を受けることになり、書記をしていた若い憲兵のフィリッポ(ジョヴァンニ・リビシ)が英語話者である彼女の通訳をすることになる。やがてフィリッポはフィリッパに恋心を抱くようになり・・・

とーっても美しい作品でした!

なんかもっとシリアスで重い映画なのかと思っていたんだけど、予想をはるかに超える純愛作品だったのでかなり驚いてしまいました。てか、観ながらこんなにドキドキする映画も久々です。

ストーリーもシンプルだし、台詞も簡潔で、映像でしっかりと語ってくれる映画でしたね~。とりわけ影(明暗)の使い方が巧くて、後半のトスカーナ地方の風景がまたあまりに美しく、うっとりと見入ってしまいました。

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2011年7月 4日 (月)

トーマス・マン「トーニオ・クレーガ 他一編」

トーニオ・クレーガー 他一篇 (河出文庫)

トーニオ・クレーガー 他一編
(Tonio Kröger/ Mario und der Zauberer)

トーマス・マン
(Thomas Mann)

河出書房新社 2010. 10.

堅実な市民であるドイツ人の父と芸術的なイタリア人の母をもつ文学を愛する少年トーニオ・クレーガーはギムナジウムの同級生ハンスに好意を寄せていたが、彼と話をするうちに芸術的な気質を持たないハンスと自分とが相容れないことを思い知らされる。

それから数年後、トーニオは同じダンス教室に通う少女インゲに恋をする。しかし、またしても、彼女と自分との違いを痛感することとなる。

やがて大人になったトーニオは作家となるのだが、画家のリヴェベータはトーニオの気質が芸術的ではないことを指摘して・・・。

率直な感想としては、「市井の人間とか芸術的とかどーでもいいじゃん!!」といったところでしょうか。そんなこと考えすぎるからダメなんだよー。と思ってしまう僕はきっと平々凡々な一般市民なのでしょう。

主人公の少年時代のエピソードは2つともかなり好き。単独で短編になっていたら間違いなく相当な勢いでハマっていたのではないかと思います。

中盤の芸術論は面白いのだけれど、後半にかけて主人公がやっぱり悩みすぎなところがあまりお好みではなく、そんなに大げさに話を広げてなくても・・・とか思ってしまったのでした。

で、どっちかというと「他一編」というちょい寂しい扱いをされている「マーリオと魔術師」のほうがお話としては好きでした。

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