映画「奥さまは名探偵 パディントン発4時50分」
le crime est notre affaire フランス 2008 日本未公開 DVD鑑賞 |
パスカル・トマ監督のフレンチなクリスティ映画第3弾は第1弾の「奥さまは名探偵」の続篇です。
このシリーズ、もはやミステリどうこうは結構どうでもよくて、フレンチなゆるい感じの雰囲気が醸し出すユーモラスなクリスティの世界が割とツボですっかりファンになってしまってます。
で、この作品なんですが、そもそも「奥さまは名探偵」って「おしどり探偵」が原作のはずなのに「パディントン発」はマープルな上に、舞台をフランスに変更してるから「パディントン」でもないという・・・。まぁ、「パディントン発」をタイトルにしてるのは邦題なので、オリジナルは全然関係ない部分なのですが。
ちなみに第3弾でついに劇場未公開になってしまったシリーズですが、3つの中ではこれが1番面白いですよ!
さてさてストーリーは・・・
プリュダンス(カトリーヌ・フロ)は警察を引退した夫ベリゼール(アンドレ・デュソリエ)との暮らしに退屈をしていたところに、訪ねてきた叔母から列車内で殺人を目撃したと聞き、大興奮。夫が長期で留守にするのを良いことに、事件に関与していそうな屋敷を発見し、家政婦として潜入し、勝手に捜査を始めてしまうのだが・・・
前作に引き続き、カトリーヌ・フロがとってもキュート!この作品でセザール賞の候補になったというのも納得です!
ストーリーとしては真犯人が誰か、ということよりも、被害者の身元は誰なのか、ということに焦点があたるのが面白いですね~。原作未読なので結構楽しめました。
兄弟たちの顔の区別がなかなかつかなくて、実はストーリーを追いかけるのが大変だったりもしたんですが・・・。
映像は無駄におどろおどろしい雰囲気をだしているんだけど、このフレンチなクリスティのシリーズはミステリーとして見るよりも、やっぱり雰囲気重視ですよね。おしどり探偵の2人のやりとりを見ているのがとても楽しい作品です。クリスマスやら誕生日やら、いちいち夫がかわいい。夫婦が仲良しすぎて見ている側もニコニコしてきちゃうのがこの作品の最大の魅力ですよね~。
一番最後のオチに使われたテントのネタは、「世界で2番目に面白いジョーク」で有名なやつでしょね。元ネタはシャーロック・ホームズとワトソンの会話なので、いきなりこのネタが出てきてちょっとビックリしてしまいました。
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