映画「彼とわたしの漂流日記」
김씨 표류기 彼とわたしの漂流日記 2009 2010年6月公開 DVD鑑賞 |
劇場公開時に予告を見て面白そうだなと思っていた作品です。かなりオススメの1本です。
ソウル中心部を流れる漢江に身投げしたキムは、川の真ん中にある無人島で目覚める。彼は再度自殺を試みるも思い直し、その無人島で暮らすようになる。
無人島の対岸にあるマンションに暮らす「わたし」は3年間実家にある自室に引きこもっていたが、あるとき部屋の窓から望遠鏡で自殺を試みるキムの姿を発見し、彼の無人島生活を観察し始める。
やがて、キムが砂浜に残したメッセージに答えるため、彼女は3年ぶりに外出をし、メッセージの入ったボトルを川に流すのだが・・・
都会の真ん中での無人島生活という発想が絶妙で、さらにそれがそのまま比喩するかのように引きこもりの生活をしている少女が青年に惹かれていくというのがなかなか面白い作品でした。
ま、青年、HELPとか言いつつ、いつでも脱出できそうに思うので、完全にファンタジーなんだけど。
主人公2人が閉鎖された環境の中にいて、互いに直接出会うことのないまま展開するちょっと不思議なラブコメ映画ですが、ストーリーの伏線の貼り方も良かったし、センスの良い映像も多くて大満足。
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コメント
はじめまして、赤亀と申します。『真昼のプリニウス』で検索かけていたところ、こちらのブログに行きつき、いくつか記事を読ませていただきました。
記事が読んでてこちらも話したくなる感じで、自分がよいなと思ったものをANDERさんも推していることもけっこう多いようでして、かつ守備範囲が近いけれど少しズレている感じなのも個人的にグッドなので、いろいろ参考にさせていただきたいと思います!
で、早速「彼とわたしの漂流日記」を近いうちに観てみようと思い、こちらの記事にコメントしました。最近ちょうど、しばらくの間は韓国映画を観ていこッ、と思ったところだったので個人的にタイムリーでした。
ところで『トニオ・クレーガー』がいまいちだったようなのですが、マンについては、つい先日、光文社古典新訳文庫から出た『詐欺師フェーリクス・クルルの告白』がおもしろかったですよ。なんだか陽気なマンでした(笑)
投稿: 赤亀 | 2011年11月 1日 (火) 03時26分
>赤亀さん
はじめまして!
コメントいただきましてどうもありがとうございます。
過去の記事を沢山読んでいただいたようで、どうもありがとうございます。このところ忙しい日が続いていて、更新頻度も激減し、一つ一つの感想もかなり軽くなってしまっているのですが、どうぞよろしくお願いします。
「彼とわたしの漂流日記」はあまり見ないタイプのちょっと面白いラブストーリーですので、是非ご覧になられて下さい!結構オススメです。
本のオススメもしていただきましてどうもありがとうございます。新訳文庫のマンは「だまされた女/すげかえられた首」が面白かったので、オススメいただいた作品も近いうちに読んでみたいと思います!!陽気というところが気になります。
投稿: ANDRE | 2011年11月 3日 (木) 00時57分