映画「阪急電車 片道15分の奇跡」
阪急電車 片道15分の奇跡 日本 2011 2011年4月公開 DVD鑑賞 |
原作小説を読んだときに阪急電車がどのようなところを走っているのかとても気になったので、実際にその風景を見られるのが非常に嬉しい映画化。
阪急電車を舞台に、それぞれに悩み事を抱える乗客たちが互いに触れ合い新しい一歩を踏み出す姿を描き出す。
やっぱりこの物語は実際の阪急電車や沿線の風景、駅の雰囲気を見ることができると面白さがぐっと増しますね。映画の映像を踏まえたうえでまた原作を読んでみたいなぁ。
連作短編の形を取っていた原作を時系列でまとめなおすことで巧く長編にまとめていたのですが、冒頭で一気に人物紹介がなされるので、原作未読だと登場人物を把握するのがちょっと大変かもしれませんねぇ。
物語は基本的に原作に忠実なのですが、とーーーーっても残念なことがありました。
原作で一番好きだったエピソードがまるまるカットされてました・・・。
しかしエンドロールのときにそのエピソードで登場する「生」の文字が映されていたので、撮影はしたけどカットしたのかなぁと思っていたのですが、どうやら映画とは別にドラマとして制作されていたらしいですね。残念。
さて、この映画、もう一つ物足りないことがありました。
せっかくの映像化なのに、肝心の「阪急電車」があまり印象に残らなかったー。この映画を観たからと言って阪急電車に乗ってみたいとは自分は思えなかったんですよねぇ。人間ドラマに重点を置きすぎているような感じがして、もっと一つ一つの駅や、電車そのものをじっくりと映し出すような場面があっても良いのになぁと思ってしまったのです。
キャスティングはどの人も巧く作品世界にハマっていて安心感がありましたね~。
原作付き作品の映画化としては成功しているのではないでしょうか。
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