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2012年1月31日 (火)

映画「阪急電車 片道15分の奇跡」

阪急電車 片道15分の奇跡 [DVD]

阪急電車 片道15分の奇跡

日本

2011

2011年4月公開

DVD鑑賞

原作小説を読んだときに阪急電車がどのようなところを走っているのかとても気になったので、実際にその風景を見られるのが非常に嬉しい映画化。

阪急電車を舞台に、それぞれに悩み事を抱える乗客たちが互いに触れ合い新しい一歩を踏み出す姿を描き出す。

やっぱりこの物語は実際の阪急電車や沿線の風景、駅の雰囲気を見ることができると面白さがぐっと増しますね。映画の映像を踏まえたうえでまた原作を読んでみたいなぁ。

連作短編の形を取っていた原作を時系列でまとめなおすことで巧く長編にまとめていたのですが、冒頭で一気に人物紹介がなされるので、原作未読だと登場人物を把握するのがちょっと大変かもしれませんねぇ。

物語は基本的に原作に忠実なのですが、とーーーーっても残念なことがありました。

原作で一番好きだったエピソードがまるまるカットされてました・・・。

しかしエンドロールのときにそのエピソードで登場する「生」の文字が映されていたので、撮影はしたけどカットしたのかなぁと思っていたのですが、どうやら映画とは別にドラマとして制作されていたらしいですね。残念。

さて、この映画、もう一つ物足りないことがありました。

せっかくの映像化なのに、肝心の「阪急電車」があまり印象に残らなかったー。この映画を観たからと言って阪急電車に乗ってみたいとは自分は思えなかったんですよねぇ。人間ドラマに重点を置きすぎているような感じがして、もっと一つ一つの駅や、電車そのものをじっくりと映し出すような場面があっても良いのになぁと思ってしまったのです。

キャスティングはどの人も巧く作品世界にハマっていて安心感がありましたね~。

原作付き作品の映画化としては成功しているのではないでしょうか。

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» 阪急電車 片道15分の奇跡 [LOVE Cinemas 調布]
始点から終点まで僅か15分という阪急今津線を軸に、そこに行き交う人間模様を描き出した心温まるヒューマンドラマだ。原作は有川浩の「阪急電車」。出演は中谷美紀、戸田恵梨香、宮本信子、谷村美月、勝地涼、南果歩といった若手からベテランまで実力派が揃っている。監督はTVドラマで活躍し本作が映画デビューとなる三宅喜重。脚本を『おっぱいバレー』の岡田惠和が務める。... [続きを読む]

受信: 2012年1月31日 (火) 00時37分

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