映画「ランジェ公爵夫人」
フランス・イタリア 2007 2008年4月公開 DVD鑑賞 |
2012年の元旦に鑑賞。今思うと、なぜこれを年初めの1本に選んだんだろう・・・。
バルザックの同タイトル小説の映画化です。
舞台は19世紀初頭、スペインの修道院を訪れたナポレオン軍の英雄モンリヴォーは、そこで長年探していた女性と思いがけず再会する。
5年前、将軍モンリヴォーは舞踏会で出会ったランジェ侯爵夫人に心惹かれ、話を聞かせて欲しいからと将軍を毎晩自宅へと呼ぶようになる。しかし将軍が彼女への熱い思いを募らせていく一方で、夫人は様々な理由をつけ深い関係になることを拒み続けるのだが・・・。
物語はもともとが古典的な文芸作品なので、現代の価値観で見てしまうと何が何やらという感じがちょいと強め。
でもって、ジャック・リヴェット監督が当時80歳直前という年齢で作品を作っているんですが、なんか映画自体もちょいと古典的な雰囲気が強かったです。絵画的な映像や衣装は美しいし、物語もつまらなくはないんだけど、ちょいと退屈だったんですよねぇ。
てか、字幕でストーリーを補うのはまだ良いのだけれど、字幕で主人公の感情を説明するのは反則技なのではないかと・・・。映画だったらそれは映像でみせて欲しかったかなぁ。
ラストがかなり唐突で、ずっと重厚かつゆったりと物語を進めていたのに、結構ショッキングな結末のところをものすごくあっさりと描いて終わってしまい、一瞬何が何だかよく分からず思わず巻き戻して最後のほう2回見てしまったという。
結構お気に入りの場面は突然やってきて勝手に盛り上がってなかなか帰らない全く空気が読めない友人たち。いくらなんでも、友人がつまらなそうにしてるのくらい気が付けば良いのにね。
たとえ両想いであっても、恋の駆け引きがすれ違ってしまうと悲しい結末になってしまうんですねぇ。
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