舞台「CHESS in Concert チェス・イン・コンサート」
CHESS in Concert
青山劇場
2012年1月
ミュージカル「CHESS」をコンサート形式で上演する企画の日本語版。アルバートホールでも上演されたイディナ・メンザル、ジョシュ・グローバン、アダム・パスカルといった豪華キャストのコンサートが話題になっていたのも記憶に新しく、どのような作品なのか気になっていたので観に行ってきました。
今回の舞台はあくまで「コンサート」なので、舞台上にオケが入って、最低限の芝居は入るけれど、出演者たちもマイクを持ってしっかりと歌うという形式なので、「ミュージカル」という感じはちょっと薄め。
ストーリーは・・・
舞台は冷戦中のイタリア。チェスの世界一を決定するため、アメリカのチャンピオン、フレディ(中川晃教)とソ連のチャンピオン、アナトリー(石井一孝)が対決することになる。審判(浦井健治)と、かつて東側から亡命しフレディのセコンドを務めるフローレンス(安蘭けい)が見つめる中、世紀の対決が幕を開けるのだが・・・
うーん、「コンサート形式」ってのはやっぱりオリジナルがあるのが前提なのかなぁ。日本ではオリジナルはほとんど知られていないという中で、結構大がかりなセットまで組んで何故コンサート形式で上演したのかがちょっと分からない。海外でコンサートがヒットしたからといって、日本でもコンサートにする必要はなかったのではないかと思いました。
この作品、そもそものストーリーがミュージカルにしては骨太な背景を扱っていて、なかなか面白そうなのに、それがなんだかよく分からないまま、曲だけをひたすら聞くってのはちょっとつまらなかったというのが本音です。せっかく音楽も良いし、キャストも良い人たちを集めていただけに、とてももったいない印象でした。
ティム・ライスとABBAが作った曲は、ジャンルも様々だし、結構凝った構成の曲が多くて、聴いていて結構面白かったです。歌うのも非常に難しそうなのですが、皆さんしっかりと歌い上げていて聴きごたえがありましたね。ただ、歌詞が聞き取りづらい箇所が結構多くて、そのせいで余計にストーリーが掴みづらかったかなぁという気も。
何気に終始踊っていた大野幸人氏の存在感がすさまじくて、終始釘づけでしたね~。
もうちょっと曲を聴きこみたいなぁと思ったので、今は2008年の上記キャストの海外版サントラを楽しんでます。
うーん、やっぱりちゃんとミュージカルで観たかった、というのにつきる。
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