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2012年3月

2012年3月31日 (土)

映画「ヒューゴの不思議な発明」

ヒューゴの不思議な発明 [Blu-ray]

Hugo

アメリカ

2011

2012年3月公開

劇場鑑賞

今年のアカデミー賞での話題作ということで楽しみにしていた1本。

舞台は20世紀初頭のパリ。優しかった父を亡くし、駅に住み込んで時計のメンテナンスをしている叔父に引き取られた少年ヒューゴは駅員たちには内緒で叔父に代わって駅の時計のネジを巻きながら過ごしていた。ヒューゴの唯一の楽しみは父が博物館から持ってきたカラクリ人形を再び動かせるように修理することであった。

ある日、ヒューゴは駅の玩具店からネズミのおもちゃを盗もうとしたところを店主のジョルジュ(ベン・キングスレー)に見つかり、大切にしていた父の形見のノートを取り上げられてしまう。ノートを返してもらおうとジョルジュの家までついていったヒューゴはジョルジュの養女イザベルと出会い、二人は次第に打ち解けていく。そんな折、イザベルが首からさげているペンダントについている鍵がヒューゴのカラクリ人形の鍵穴と同じ形をしていることに気が付き・・・

普通に良いお話でした。

鑑賞前は勝手にスチームパンク的なファンタジー映画だと思っていたのですが、思っていたよりもずっと現実ベースの物語で、事前にストーリーの知識を全く入れずに観に行ったこともあって、どのように展開するのかというワクワク感も味わえることができたのが良かったですね。結構予想外の方向に進んで行って、少年と機械人形の物語が最終的に映画の歴史に関わってくるのはとても面白かったです。

鑑賞後に原作も読んだのですが、映画はかなり忠実に原作を映画化していたので、この辺りは原作の良さを最大限に引き出していたように思います。

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2012年3月20日 (火)

「女だけの町 クランフォード」 ギャスケル

女だけの町―クランフォード (岩波文庫 赤 266-1)

女だけの町 クランフォード(Cranford)

エリザベス・ギャスケル
(Elizabeth Gaskell)

岩波文庫 1986

(original 1851-52)

19世紀の女流作家ギャスケルの作品。近年本国英国でジュディ・デンチ主演でドラマ化されてヒットしたとかで注目を浴びているようです。

男性がほとんどおらず、老齢の婦人達が世間の流行から離れた生活を送っている街クランフォードを舞台にそこで起こる様々なドタバタを描いていく。

一応長編なのだけれど、短いエピソードを積み重ねて展開していくので連作短編といった感じが強いです。

語り手がクランフォードに暮らす女性ではなく、外から街にやってきているという設定なので、一種独特の空気に溢れたご婦人方のパラダイスを一歩ひいた視点で描くのが良かったです。

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映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」

ハーモニー [DVD]

하모니

韓国

2010

2011年1月公開

DVD鑑賞

長年歌っているものとしては合唱映画となったら見ないわけにはいきません。

舞台は女子刑務所。獄中で息子を出産したジョンヘは同室の仲間たちや監守らに見守られながら可愛いわが子と暮らす日々を楽しんでいた。しかし、刑務所内で子供を育てられるのは18ヶ月のみ。身寄りのないジョンヘはまもなく息子を養子に出さなくてはいけなかった。

そんな折、慰問でやってきた合唱団の歌声に魅了されたジョンヘは音大出身の同室の死刑囚ムノクを指揮者として刑務所内に合唱団を結成。成果をあげれば別れる前に息子を連れての外泊も許可すると言われ、仲間たちと共に練習を開始するのだが・・・

実際に韓国の刑務所がどのようなシステムなのかは知りませんが、ここまで自由に生活できるんですかねぇ。看守も友達感覚だし。

感動できるシーンは確かに多いし見ながら泣いてしまったのだけれど、作品全体に、さぁ泣かせてやるぞ、という雰囲気が溢れすぎていて、設定や演出、展開があまりにも作られすぎているような気がしないでもないです。

実話ベースということなんだけれど、どのくらいフィクションなのでしょう・・・。

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2012年3月 4日 (日)

映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い [DVD]

extremely loud & incredibly close

アメリカ

2011

2012年2月公開

劇場鑑賞

書店で原作を見かけたときから気になっていた作品が映画化され、それがスティーヴン・ダルドリー監督とあったら見ないわけにはいきません。

主人公の少年オスカーは、大好きな父(トム・ハンクス)と共にNYの街全体を使ったゲームをして楽しんでいた。コミュニケーションが苦手な息子のため父は、「調査探検ゲーム」と称し、オスカーが街で見知らぬ他人に聞き込みをしながら答えにたどり着けるよう様々な問題を出していた。

しかしそんな父は911のテロで帰らぬ人となってしまう。

深い悲しみの中、オスカーは父のクローゼットの花瓶の中から鍵と「ブラック」と書かれた紙を発見する。これは一体どこの鍵なのか、父が残した最後の問題に答えるため、オスカーはNYに暮らす472人の「ブラック」という名の人物を訪ね始めるのだが・・・

いやー、ダルドリー監督、ハズレなしです!今回は、「リトル・ダンサー」のように主人公の少年の複雑な感情を丁寧に描き、「めぐりあう時間たち」「愛を読むひと」のように時間軸を越えた物語を流れるように見事に演出し、これまでの集大成のように感じました。ちょっと余談ですが、ダルドリー監督は「リトル・ダンサー」舞台版の演出でトニー賞を受賞しているんですよね~。今一番観たいミュージカルです。

原作が「911文学の金字塔」なんて呼ばれているのは知っていたのですが、事前にどのような内容なのかほとんど情報を入れずに鑑賞をしたので、新鮮な気持ちで観ることができ、それだけに感動が大きかったように思います。

てか、全編にわたって涙腺ゆるみポイントが散りばめられていて、終始ウルウルでした。

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