映画「ハーモニー 心をつなぐ歌」
하모니 韓国 2010 2011年1月公開 DVD鑑賞 |
長年歌っているものとしては合唱映画となったら見ないわけにはいきません。
舞台は女子刑務所。獄中で息子を出産したジョンヘは同室の仲間たちや監守らに見守られながら可愛いわが子と暮らす日々を楽しんでいた。しかし、刑務所内で子供を育てられるのは18ヶ月のみ。身寄りのないジョンヘはまもなく息子を養子に出さなくてはいけなかった。
そんな折、慰問でやってきた合唱団の歌声に魅了されたジョンヘは音大出身の同室の死刑囚ムノクを指揮者として刑務所内に合唱団を結成。成果をあげれば別れる前に息子を連れての外泊も許可すると言われ、仲間たちと共に練習を開始するのだが・・・
実際に韓国の刑務所がどのようなシステムなのかは知りませんが、ここまで自由に生活できるんですかねぇ。看守も友達感覚だし。
感動できるシーンは確かに多いし見ながら泣いてしまったのだけれど、作品全体に、さぁ泣かせてやるぞ、という雰囲気が溢れすぎていて、設定や演出、展開があまりにも作られすぎているような気がしないでもないです。
実話ベースということなんだけれど、どのくらいフィクションなのでしょう・・・。
合唱を扱った映画に登場する合唱シーンってお世辞にも上手いと言えるものが少なくて、経験者としてはそこで冷めてしまうことが多いのですが、この映画は演奏シーンがしっかりしていたので、その点はかなり好感度高いです。
つかみの部分こそ、「天使にラブソングを」的なノリノリの曲だったけれど、本番はグリーグのペールギュントの曲を使っていて本格派だったし。しっかりと聞きごたえのある演奏になっていたので、感動も増したように思います。
映画自体が合唱そのものというよりも刑務所内の人間ドラマに重きを置いていて、演奏シーンがクライマックスというわけでもなく、その後に怒涛の感動の嵐が吹き荒れたのもこの手の音楽映画としては意外性があって良かったと思います。
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