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2012年8月22日 (水)

「何もかも憂鬱な夜に」 中村文則

何もかも憂鬱な夜に (集英社文庫)

何もかも憂鬱な夜に

中村文則

.集英社文庫 12年2月
(original 2009)

中村文則の作品はいつも全く共感はできないのだけれど、なぜだか気になってしまいます。

主人公は期限までに控訴しなければ死刑になってしまう山井を担当している青年。施設で育った彼は、かつて自殺した友人や、自らの人生を振り返りながら、山井の中に自分と似たものを感じていた・・・

いつも通り、非常に読みやすい文体で、非常に重い内容が描かれているのですが、この作品は主人公の置かれている境遇からして重さに溢れた設定なので、そういう点では作品世界に入り込みやすかったです。自分は本当に青春の悩みとかが皆無だったので、人生に悩みもがく若者の物語は全く共感できないのだけれど・・・。

殺人、死刑、自殺と、「死」の影に覆わた暗い作品ではあるけれど、音楽、文学、映画といった「芸術」が持つ力が、明るく作品世界を照らしていたところが良かったです。

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