映画「EVA<エヴァ>」
Eva スペイン 2011 国内未公開 劇場鑑賞 |
ラテンビート映画祭で上映されていたときに、面白そうだなぁと思っていたものの、見る機会を得られずにいた作品が、「シッチェス映画祭ファンタスティックセレクション」という企画上映で上映されていたので観に行ってきました。
映画祭系の作品って、その後ソフト化しないことも多いけど、せっかく字幕までつけてるんだから、それこそネット配信とか使って観られるようになると良いのだけどなぁ。
舞台はロボットが実用化され始めた2041年。10年ぶりに故郷へと戻ってきたロボット科学者のアレックス(ダニエル・ブリュール)は、母校の大学を訪れ子供型アンドロイドの開発を始める。そのためのモデルを探していたところ、アレックスは街で出会った1人の少女に強く惹かれ、その少女が弟とアレックスがかつて憧れたラナとの間にできた娘エヴァであることを知る。やがて、アレックスは姪であるエヴァをモデルにしたロボットの開発に着手しようとするが・・・。
なんといっても冒頭に出てくる不思議な物体の映像の美しさに惹きつけられるのですが、この作品、ロボットや、ロボット開発の場面で使われているCG映像のセンスが抜群に素晴らしいです。特に、スマホの操作を3次元化したような立体的なコンピューター操作をする場面のアイデアと美しさは息をのむ美しさ。
ストーリーは主人公とエヴァの隠された過去がキーとなってくるのですが、序盤からの伏線が見事に回収されて行って、そのたどり着いた先の哀しい余韻にあふれたラストに胸が熱くなるなかなか素敵な幻想SF物語だったと思います。
実は、中盤はかなり中だるみかなぁと思って、SF的な設定はおまけ程度でメインは心理描写なんだろうなぁと思いつつ少し退屈に感じていたのだけれど、見事に作り手の思惑にはめられていて、最終的には結構ガッツリとSF作品だったので、自分が思ってた方向とは違う結末だったこともあって、最終的な満足度は高かったです。
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