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2013年3月 6日 (水)

映画「王になった男」

 

광해, 왕이 된 남자

韓国

2012

2013年2月公開

劇場鑑賞

面白いという評判をよく耳にするので観に行ってきました。韓国の映画って面白い時の当たり率がやたらと高いのが多いように思います。

1616年、李氏朝鮮の第15代国王・光海君(イ・ビョンホン)は暗殺を恐れるあまり疑心暗鬼になり暴君と化していた。あるとき、国王は自分に瓜二つの道化師ハソン(イ・ビョンホン、二役)を影武者にしようと呼び寄せるが、その直後に国王が倒れてしまい、ハソンは急遽王の代わりとして表舞台に出ることになってしまう。慣れない宮廷生活に戸惑いながらも、ハソンは次第に政治のあり方に疑問を抱きはじめ・・・。

自分は東洋の歴史モノがあまり得意ではないのですが、それでもこの作品はなかなか面白かったです。主人公が宮廷の外からやってきた道化師という設定なので、宮廷のあり方や当時の政治情勢をハソンと一緒に学びながら物語が進むという形だったのも見やすかったですね。

これは国王やら道化やらっていうよりも、とにかく家臣がカッコイイ映画で、終盤は彼らの熱い生きざまに胸が熱くなり思わず涙が出てしまうくらいに良かったですよ。特に、ト部将は中盤の展開で最後の行動がある程度読めていたにも関わらず、あまりのカッコよさにしびれてしまいました。

物語は王妃の兄に処罰を与えるかどうかということを軸に動いていくのだけれど、その元々のきっかけとなった事件がちょっと分かりづらくて、政治的な部分はちょっとモヤモヤした理解度で観てしまったのですが、こういうのは人物相関図や解説映像みたいなのを簡単にでも交えてくれた方が断然分かりやすいですよね。ま、映画じゃなくなっちゃいますけど。

ハソンが気にかけるようになる毒見係の少女が出てくるのですが、この子の演技が非常に巧かったです。ちょっとした仕草や表情の中に様々な感情を見事に表していて、見せ場となる場面以外でも抜群の存在感があったのですよ。で、気になって調べてみたら、なんと、昨年見てかなり気に入っている「サニー」で主人公の少女時代を演じていた女優さんではないですか!!鑑賞中も似ているなとは思ったけど「サニー」とは全く違う演技だったから確信が持てなかったのですよね。シム・ウンギョンさん、今後要チェックです。

さて、イ・ビョンホンは悪くはないのだけれど、個人的にはもうちょっと国王とハソンのキャラクターの違いを強調してもらったほうが楽しめたかなぁと。これはビョンホン氏の演技どうこうというよりかは演出の問題も大きいのだろうけど、2人の違いがあまり感じられないまま入れ替わってしまったのがちょい残念(序盤にもうちょい国王の暴君っぷりを強調して描いても良かったのではないかなと思う)。

この映画、英語のタイトルが「Maquerade」なんですが、道化師のハソンが王という仮面を被って、宮廷を舞台に一世一代の大芝居を打つというのが上手く表現されていて、なかなか良いタイトルだと思います。「王になった男」っていう邦題は以前あった同じく韓国の「王の男」と似ていて紛らわしい(ポスターの雰囲気も似てるし)。

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