映画「ハッシュパピー バスタブ島の少女」
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Beasts of the Southern Wild アメリカ 2012 2013年4月公開 劇場鑑賞 |
今年のアカデミー賞で話題になっていた作品です。事前情報をほとんど入れずに鑑賞してみました。
舞台は巨大な堤防で守られた街の外側の湿地帯にある「バスタブ」と呼ばれるスラム地域。6歳の少女ハッシュパピーはいつも酒を飲んでいる父と二人で暮らしていた。あるとき、大嵐が湿地帯を襲い、バスタブは水に浸かってしまう。そして追い打ちをかけるように、バスタブに暮らす人々は難民収容所の病院へと送られてしまい・・・。
冒頭で花火を持ったハッシュパピーの映像に被せてタイトルが出るところなんかは幻想的でとても美しかったですね~。
派手さはないけれど、独特の力強さを持った作品だったと思います。ちょっと分かりづらい箇所も多かったですけど・・・。
バスタブ島って邦題だけど、舞台となってるのは島というよりも、正確には湿地(bayou)ですよね。
原題が「南の荒野の獣たち」みたいな感じですが、beastsが表しているのは実際に劇中に出てくる氷から現れた古代の獣たちというよりかは、バスタブに暮らす人々の方なのだと思います。ハッシュパピーが貪るように魚を食べる場面でも「beast it!」と声をあげて盛り立てていたし。
そう考えると、ハッシュパピーと獣たちが向かいあう場面は、成長した彼女が「獣」として認められるかどうかという意味を持っていたんだろうなと。この辺り、結構重要な場面なのに、獣たちの存在も含めてちょっと分かりづらかったです。
見た目以上に設定が細かく作り込まれた作品だとは思うのだけど、全体の雰囲気があまり好きではなくて、見ている間何度も時計を見てしまったのですよね。これは完全に趣味の問題ですが・・・。
子役ちゃんは流石アカデミー主演女優賞最年少ノミネートなだけあって、なかなか難しいヒロインの役を見事に演じていて、眉間にしわを寄せた顔が可愛くて、作品に上手く溶け込んてました。
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