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2013年5月16日 (木)

「死美人辻馬車」北原尚彦

死美人辻馬車 (講談社文庫)

死美人辻馬車

北原尚彦

.講談社文庫 2010年6月

ヴィクトリア朝ロンドンを舞台にした幻想短編集ということで、これでもかというくらいにツボをついていくる1冊でした。

日本の作家による作品なのだけれど、英国好きの思い描くヴィクトリア朝のイメージを壊すことなく、この世界観に酔いしれることのできる素敵な1冊です。9作品が収録されているのですが、実在の人物や、文学作品の登場人物なんかを題材に取った作品が多いのも、ニヤリとさせられて嬉しかったです。

以下気に入った作品にコメントを。

・「帰去来」

監獄にいる夫のドッペルゲンガ―と情事を重ねる女の話。オチにいたるまで幻想短編として普通に面白かったです。

・「秘百合」

不思議な少女娼婦に隠された秘密とは・・・。これかなり好き!舞台となっている社交界の描写も楽しめたし、超常現象系じゃないところで、幻想的な空気感を保ったまま展開する物語も面白かったです。

・「死美人辻馬車」

表題作。ロンドンで噂の死神の乗った馬車の秘密とは・・・。これは長いシリーズのプロローグといっても通じそうな1作ですね。良い具合にどんでん返しもあって、この登場人物での続編とか長編とかあったら読んでみたいなと思わせるお話でした。

 

同じ作者でロンドンが舞台の短編集がもう1冊あるみたいなので、そちらも読んでみたいです。

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