「死美人辻馬車」北原尚彦
・「帰去来」
監獄にいる夫のドッペルゲンガ―と情事を重ねる女の話。オチにいたるまで幻想短編として普通に面白かったです。
・「秘百合」
不思議な少女娼婦に隠された秘密とは・・・。これかなり好き!舞台となっている社交界の描写も楽しめたし、超常現象系じゃないところで、幻想的な空気感を保ったまま展開する物語も面白かったです。
・「死美人辻馬車」
表題作。ロンドンで噂の死神の乗った馬車の秘密とは・・・。これは長いシリーズのプロローグといっても通じそうな1作ですね。良い具合にどんでん返しもあって、この登場人物での続編とか長編とかあったら読んでみたいなと思わせるお話でした。
同じ作者でロンドンが舞台の短編集がもう1冊あるみたいなので、そちらも読んでみたいです。
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