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2014年1月12日 (日)

2013年いろいろ大賞 映画編

2013年は映画の鑑賞数が激減だったので、ランキングをつけると言っても、本当に少ない本数の中からのランキングになりますが、DVD鑑賞作品と劇場鑑賞作品、それぞれのランキングです。

劇場鑑賞部門

10位 「偽りなき者」

観ながらとにかくイライラして、最後もモヤモヤが残って、なんとも言えない気分になる映画なんですが、こういうことって自分の身にも降りかかる可能性があるという怖さがあって、やたらと記憶に残る1本でした。

 

9位 「ted」

クマさん可愛い!でも、これってクドカン作品みたいな感じでアメリカのサブカル系のネタが分からないと真の面白さを理解できないような作品だと思うので、日本での大ヒットはちょっと謎だったりもする。

 

8位 「トランス」

スタイリッシュに豪華キャスト陣の競演を楽しめる作品でしたね~。基本的にマカヴォイを愛でる映画だとは思いますが、やっぱりダニー・ボイル監督は好きなのです。ヒロインがロザリオ・ドーソンだというのも嬉しかった!

 

7位 「ジャンゴ 繋がれざる者」

こういうジャンルは普段はあまり見ないのだけれど、テンポも良いし、派手な演出で軽く楽しめる娯楽作品でした。たとえインクだと分かっていても血を見るのが苦手なので、目を覆った場面も多々あったけど。

 

6位 「あの頃、君を追いかけた」

ちょっと下らなすぎると思う場面もあるんだけど、素朴で良い映画だと思います。何と言ってもラスト5分の映像&音楽が素敵すぎて、中国語分からないのにアマゾンさんで台湾で出たサントラのCD(デラックス版)を買ってしまいましたよ。この場面だけだったら今年の1位にしても良いかもしれないくらいハマってしまったのでした。

今年、はまりにはまってしまった主題歌はこちら(歌手の人の公式動画です)。2013年の主題歌賞です。

 

5位 「おじいちゃんの里帰り」

ドイツのトルコ系移民って社会問題的に扱われることが多いけれど、この作品はとっても明るく、彼らのルーツをたどる作品に仕上げていて、親世代と子世代のジェネレーションギャップなど移民映画の王道を行く題材もしっかりと盛り込んで、たくさん笑って、泣ける作品だったのがとっても良かったです。

 

4位 「かぐや姫の物語」

「風立ちぬ」のほうは「ナイスキャッチ!」の台詞がやたらと気に入ってしまったのだけれど、他は震災の描写がやたらと怖かったという印象くらいで、そこまでハマることができませんでした。

一方の「かぐや姫」はもともと竹取物語がかなり好きってこともあるのだけれど、思っていたよりもオリジナルの要素も多かったし、独特のタッチのアニメーションも好きだったし、説教臭くなりすぎずにストレートにメッセージを伝えていたところも好感で、ジブリ作品でもかなり上位で好きな作品になりました。

 

3位 「天使の分け前」

ケン・ローチが見せた優しさがとにかく印象深い作品。社会の底辺でもがき苦しむ若者たちを描き続けてきた監督だからこそ、ちょっと無理矢理な感じがするハッピーエンドがとっても嬉しくなってしまう1本でした。(監督の他の作品を知らずにこれだけを見ると、厳しい評価になりそうだけど。)

閉館前のラストの上演作品にこれを選んでくれた銀座テアトルシネマさんに感謝です。

 

2位 「もうひとりの息子」

これまで聴いたり、読んだりした中でパレスチナ問題のことが一番分かったような気がする映画でした(自分が無知なだけなのですが)。子供の取り違いというテーマはあまりにも難しすぎて、ラストは案の定すっきりとは終わらないのだけれど、変にバッドエンドにもしなかったのも良かったです。

 

1位 「王になった男」

昨年の「サニー」に続き、2年連続で韓国映画が首位(どちらにも出演してるシム・ウンギョウンもとても良い女優さんです)。たまたま時間があって、なんとなく観た映画ではあったのだけれど、そんなに期待してなかったのが却って良かったのか、熱い男のドラマにうっかり号泣してしまいました。影武者モノの王道ともいえるストーリーではあるけれど、魅力ある脇役たちもキラリと光っていて、これは本当に面白かったです!

 

 
 
今年の劇場鑑賞映画、ランキングを見ると、英米だけではなくて、デンマーク、台湾、ドイツ・トルコ、イスラエル、韓国と色々な国の作品が入っていて、あまり多く見ることができない中で、割と良い感じで作品を選ぶことができたなと思います。

2013年度のNo.1として各所で挙げられている非常に高評価な無重力映画は、1人でサバイバルする映画だったら「127時間」の方が好きだな、と思ってしまい、そこまでハマりきれなかったんですよねぇ。

DVD・TV放送鑑賞部門

10位 「この愛のために撃て」

今年はBSプレミアムでフレッド・カヴァイエ監督のフレンチアクション2作品が放送されたのですが、どちらも面白かったです。ただ妻のためにひたすら走り回る主人公の姿やたらと熱い映画でした。

余談ですが、フランスのアクション映画の邦題ってやけに劇的なのが多くて面白いですよね。

 

9位 「アンナ・カレーニナ」

舞台作品のような一風変わった演出になっていて、こちらの想像力をフル稼働させて観るというスタイルがなかなか面白かったです。でも、アンナがただの自己中心的な娘みたいにしか感じられなくて、ヒロインながら、あまり魅力を感じられなかったのがちょいと残念。

 

8位 「アルゴ」

アカデミー賞作品、観てみたら確かに面白かったです。ただ、ちょっと淡々としすぎているような印象が強くて、もうちょっと人間ドラマを深く掘り下げてくれても良かったかなと。やたらと絶賛されているけど、自分はそこまでハマれませんでした・・・。

 

7位 「マリーゴールドホテル」

これは変に期待が高すぎちゃって、実際に観たらそれほどでもなかったというのが本音なのだけれど、流石!としか言えない豪華キャスト陣たちの演技をじっくりと楽しめる作品でした。

 

6位 「すべて彼女のために」

10位と同様にカヴァイエ監督作品。ハリウッドリメイクもされた作品ですが、こちらも「そんなことあり得ない」というような設定ではあるのだけれど、やけに熱い夫の姿がとても印象に残る作品でした。

 

5位 「ドリームハウス」

ホラー映画なのかと思わせて、何とも哀しく泣ける展開にグッときてしまいました。こういうジャンルの壁を乗り越えるような作品って良いですよね。

 

4位 「屋根裏部屋のマリアたち」

主人と使用人の禁断の恋のような内容を、スペイン人たちの生き方に焦点をあてて、ユーモアあふれる深い人間ドラマに仕立てあげているところがとても巧い作品でした。

 

3位 「桐島、部活やめるってよ」

原作も好きだったのだけれど、これはとても巧く映像化していましたね。台詞よりも表情の演技を重視していたのがかなり良かったです。単純な映像化ではなく、映像人ならではのメッセージもこめられていて、映像化することに意味がある映画だったように思います。ただ、ラストがドタバタすぎて、そこは原作のほうが好きだったかなぁ。

 

2位 「世界に一つのプレイブック」

重い題材にも関わらず、ユーモアを交えることで、非常に見やすくなっている脚本も良かったし、しっかりとしたキャスト陣の演技によって見ごたえのある作品になっていて、アカデミー賞の作品賞候補作では、自分は「アルゴ」よりもこちらの方が好きだったかなぁと。ただね、この邦題は意味不明すぎるにも程がありますよ。プレイブックって何!?

 

1位 「ソウルサーファー」

評判の良い作品ですが、確かにとても良い映画でした。腕を失った少女を主人公にしながら、悲劇性を強調して感動のドラマに仕立てるのではなく、前向きで力強い青春スポーツ映画に仕立てたところがとっても良かった!

 

 

DVD部門、なんだかんだで今年公開の映画が多くなってしまいましたね。今年はフランス映画をいつもよりも多く見たように思います。

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